iDeCo(イデコ)に興味を持つ人は少なくないのではないでしょうか。iDeCoとは、通常の年金とは別に、自分で老後資金を作るための個人型確定拠出年金です。
うまく利用すれば大きな助けになるiDeCoですが、システムやメリッ&デメリットを十分に理解できていない人もいるのでないでしょうか。この記事では、iDeCoに関して知っておくべき内容をご紹介します。
目次
■1. 2022年からiDeCoの何がどう変わる?気になるメリットを徹底解説
■2. iDeCoを受け取る際に退職所得控除を活用するのが有効は本当か
■3. iDeCoはデメリットしかないって本当?上手に運用する方法を徹底解説
■4. iDeCoの年末調整はなぜ必要?税の軽減効果を徹底解説
■5. iDeCoをやらない方がいい5つのタイプを解説
目次
iDeCo(個人型確定拠出年金)は、資産形成をしながら税制優遇を受けられる私的年金制度です。利用者は年々増加し、2021年7月時点で加入者は210万人を超えています。
iDeCoでは、たびたび制度の見直しが行われています。大きな変更がある2022年の制度改正を前に、「どこが変わるのか」「何がよくなるのか」を徹底的に解説します。
2022年に改正される項目は、以下のとおりです。就労を継続する高齢者が増加していることを受けて、受給や加入の年齢に関する改正が多いことがわかります。
iDeCo(イデコ)はお得な老後資産形成の方法です。控除のメリットを最大限に享受するために、受け取り方も工夫したいところ。人によって状況は異なるので一概にはいえませんが、iDeCoを受け取るときは「退職所得控除を活用するのが有効」といわれています。
そこで今回は、iDeCoの受け取り方を紹介しつつ、「iDeCoの受け取り方は退職所得控除を活用するのが有効」といわれている理由について解説します。
iDeCoの受け取り方は大きく分けて、一時金、年金、その併用(一時金+年金)の3種類があります。併用とは、例えば「半分を一時金として受け取って、もう半分を年金で受け取る」といったケースです(必ずしも半分ずつにする必要はありません)。
iDeCoの大きなメリットは、受け取る際に各種控除の対象になることです。具体的には、一時金として受け取る場合は「退職所得」に分類され、「退職所得控除」の対象になります。年金として受け取る場合は「雑所得」に分類され、「公的年金等控除」の対象になります。
ここからは雑所得と退職所得の計算式や、控除金額の計算方法について見ていきましょう。
「だまされるな」「やらないほうがいい」……。iDeCoを始めようと思ってインターネットで検索すると、デメリットを指摘するコメントが見つかることがあります。逆に、「老後資金の形成に最適」とメリットばかり強調するものもあります。これでは加入すべきかどうかの判断ができず、困ってしまいます。
そこで、今回は主にデメリットについて徹底的に分析し、メリットと比較しながら分かりやすく解説します。
iDeCoは、任意の私的年金制度です。厚生労働省の金融政策である「確定拠出年金」の個人型で、運営管理機関連絡協議会が作成した確定拠出年金の統計資料によると、2021年8月時点の加入者数は214万人です。投資する金融商品を加入者自身が選び、運用の成果を将来の年金として受け取る仕組みです。資金の拠出時・運用時・受給時の3つのタイミングで税制優遇があるため、節税しながら老後資金を作ることができます。
iDeCo(個人型確定拠出年金)は、老後資産を作るための私的年金制度です。iDeCoは誰でも始められるものではなく加入条件があります。まずはご自身がiDeCoに加入できるのかをしっかりと確認することから始めましょう。
区分 | 対象 | 加入条件 |
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第1号被保険者 | 20歳以上60歳未満 自営業、フリーランス、学生 | ・国民年金保険料を納付している(免除を受けていないこと。障害基礎年金受給者は除く) ・農業者年金基金に加入していないこと |
第2号被保険者 | 60歳未満の厚生年金の被保険者(サラリーマン、公務員) | ・企業型確定拠出年金に加入していない(企業型確定拠出年金規約で個人型同時加入を認めている場合を除く) |
第3号被保険者 | 20歳以上60歳未満の厚生年金に加入している方の被扶養配偶者 | − |
iDeCoは税制面で大きなメリットがあり、現在納めている税金を軽減させる効果も期待できます。ただし、そのためには年末調整の手続きが必要です。
どのような手続きが必要なのか、具体的にどのようなメリットがあるのか、詳しく解説します。
iDeCoは、毎月の積立金を元手に投資信託や保険、定期預金などの金融商品を運用し、その運用成果を60歳以降に受け取る制度です。
長期で積立投資を行うことで安定した資産形成が期待でき、銀行に預けた場合よりも効率的に増える可能性がある点はiDeCoの魅力のひとつです。しかし、それは一般的な投資でも期待できるのではないでしょうか。
iDeCoの大きな魅力は、やはり「3つの税制メリット」でしょう。
運営管理機関連絡協議会が作成した確定拠出年金の統計資料によると、2018年3月時点のiDeCo加入者数は約85万人、2019年3月時点は約121万人、2020年3月時点は約156万人、そして2021年6月時点の加入者数は約206万人と、毎年増加していることがわかります。
iDeCoには、所得税・住民税を軽減できる税制優遇がありますので、それを魅力に感じて加入している人は多いでしょう。一方で、「iDeCoをやらない方がいい人」も一定数存在するという事はご存知でしょうか? いったいどのような人が該当するのでしょうか。
今回は、iDeCoの概要、iDeCoが向かない5つのタイプについて解説します。
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いかがだったでしょうか。iDeCoはメリットの多い制度であり、加入者が年々増えていますが、デメリットがないわけではありません。自分がiDeCoをやるべきなのかをしっかり考えた上で加入を決めるようにするといいでしょう。これからも、Wealth Roadでは随時、資産運用関連の記事を配信予定です。読み逃すことのないように、楽しみにお待ちください。
※上記は参考情報であり、特定企業の株式や暗号資産などの売買及び投資を推奨するものではありません。