もう働かないで生活をするためには、資産がいくら必要になるのでしょうか。5,000万円〜10億円を保有している場合を想定して、それぞれ何年暮らせるのかを計算してみました。想像通りの生活ができそうなのかを確認してみましょう。
目次
2024年4月26日 資産管理
2億円~3億円の資産があると、平均的な暮らしでは何年暮らせるのでしょうか。本記事では単身世帯と二人以上世帯に分けて、2億円~3億円で一生暮らせるかをシミュレーションしました。
2億円の資産で何年暮らせるかをシミュレーションした結果、平均水準の生活では単身世帯で99.4年、二人以上世帯で56.6年という結果になりました。資産3億円で同様のシミュレーションを行ったところ、単身世帯では149.1年、二人以上世帯では85.0年暮らせる結果になっています。
以下の表は、本記事で行ったシミュレーション結果をまとめたものです。「余裕のある生活」は平均の生活費に月5万円を追加した暮らし、「裕福な生活」は平均の生活費を2倍にした暮らしを想定しています。
<2億円で暮らせる年数>
単身世帯 | 二人以上世帯 | |
---|---|---|
平均水準の生活 | 男性:95.1年 女性:103.5年 平均:99.4年 | 56.6年 |
余裕のある生活 | 男性:74.0年 女性:79.0年 平均:76.5年 | 48.4年 |
裕福な生活 | 男性:47.5年 女性:51.7年 平均:49.7年 | 28.3年 |
<3億円で暮らせる年数>
単身世帯 | 二人以上世帯 | |
---|---|---|
平均水準の生活 | 男性:142.7年 女性:155.3年 平均:149.1年 | 85.0年 |
余裕のある生活 | 男性:111.0年 女性:118.5年 平均:114.8年 | 72.6年 |
裕福な生活 | 男性:71.3年 女性:77.6年 平均:74.5年 | 42.5年 |
2億円以上の資産があれば、単身世帯は裕福な生活でも50年程度は暮らせることが分かりました。一方で、二人以上世帯は生活水準が高すぎると、暮らせる年数が30年未満になる可能性があります。
2024年1月30日 お金の使い方
多額の資産があると、早期退職をしてゆったりと暮らしたり、配当金や利息だけで生活をしたりなどの選択肢が生まれます。実際に5億円や10億円の資産を持っている人は、何年くらい暮らせるのでしょうか。
本記事では複数の生活水準や世帯形態に分けて、資産5億円・10億円で何年暮らせるかをシミュレーションしました。
裕福な生活水準の2人以上世帯を想定すると、資産5億円では53.3年、資産10億円では106.6年ほど暮らせます。本記事では複数の条件で、5億円や10億円の資産で何年暮らせるかをシミュレーションしました。
<シミュレーション結果>
平均的な水準の生活 | 余裕のある生活 | 裕福な生活 | |
---|---|---|---|
単身世帯 (資産5億円) | 257.5年 | 159.1年 | 79.5年 |
2人以上世帯 (資産5億円) | 143.2年 | 106.6年 | 53.3年 |
単身世帯 (資産10億円) | 515.1年 | 318.3年 | 159.1年 |
2人以上世帯 (資産10億円) | 286.5年 | 213.2年 | 106.6年 |
仮に毎月の生活費を100万円としても、資産5億円では約40年、資産10億円では80年ほど暮らせます。よほど裕福な生活をしない限りは、安定した暮らしが続くと考えられます。
ただし、実際に何年暮らせるかは、ライフスタイルや家族構成、お住まいの地域などによって変わります。ご自身の生活費を基準にしたい人は、本記事を参考にしながらシミュレーションをしてみてください。
2023年9月29日 資産管理
1億円の金融資産を保有している場合、2人以上世帯の生活費としては約30年分にあたるため、必ずしも一生暮らせるとは限りません。本記事では具体的な数値を用いて、「1億円で何年暮らせるか」「何億あれば一生暮らせるか」を細かくシミュレーションしました。
今回のシミュレーションは将来の物価変動を考慮していないため、ライフスタイルや家族構成が同じでも想定通りの生活を続けられるとは限らない点には注意しましょう。
一般的な生活費の2人以上世帯を想定すると、1億円の資産で暮らせるのは約30年です。30歳の夫婦が平均寿命まで暮らす場合は、約1億8,848万円の資産が必要になります。
以下の表は、本記事で行ったシミュレーションの結果をまとめたものです。シミュレーションの詳細は、後ほど紹介します。
世帯構造 | 1億円で暮らせる年数 |
---|---|
単身世帯 (一般的な生活費) | 年金あり:51.5年 年金なし:60.4年 |
単身世帯 (平均以上の生活費) | 年金あり:39.4年 年金なし:46.1年 |
2人以上世帯 (一般的な生活費) | 年金あり:28.6年 年金なし:38.5年 |
2人以上世帯 (平均以上の生活費) | 年金あり:24.4年 年金なし:32.8年 |
世帯構造 | 一生暮らすのに必要なお金 |
---|---|
単身世帯 (一般的な生活費) | 20歳:1億2,400万円 30歳:1億400万円 40歳:8,500万円 |
単身世帯 (平均以上の生活費) | 20歳:1億6,200万円 30歳:1億3,700万円 40歳:1億1,100万円 |
2人以上世帯 (一般的な生活費) | 20歳:2億2,300万円 30歳:1億8,800万円 40歳:1億5,300万円 |
2人以上世帯 (平均以上の生活費) | 20歳:2億6,100万円 30歳:2億2,000万円 40歳:1億7,900万円 |
上記はあくまで目安であり、実際の年数・金額は家族構成などで変わります。
2023年12月12日 資産管理
5,000万円の資産があると、何年暮らせるのでしょうか。本記事では早期退職やセミリタイアを考えている人に向けて、「単身世帯」と「2人以上世帯」に分けて、4,000万円~6,000万円で働かないで暮らせる年数を計算してみました。
平均的な生活水準を想定すると、5,000万円で暮らせる年数は以下のとおりです。
<5,000万円で暮らせる年数>
単身世帯:約26年
2人以上世帯:約14年
仕事を完全に辞められる年齢については、2人以上世帯の場合、資産4,000万円で53歳、資産5,000万円で50歳、資産6,000万円では47歳が現実的なラインになります。
65歳以降からは老齢基礎年金を受け取れますが、それでも5,000万円の資産で余裕のある生活を送ることは年齢によっては難しくなります。保有資産だけでの生活を考えている人は、シミュレーションをした上で今後のライフプランを考えましょう。
保有している資産が5,000万円の場合、働かないで生活できる年数は以下のとおりです。
世帯 | 平均的な生活水準 | 余裕のある生活 |
---|---|---|
単身世帯 | 約25.7年 | 約19.6年 |
2人以上世帯 | 約14.3年 | 約12.2年 |
それぞれのシミュレーション結果について、詳しく解説していきます。
いかがでしたでしょうか。資産が1億円あったとしても、世帯人数と生活水準、年齢によっては心もとない資産額といえるかもしれません。今後、もう働かないで貯金などの金融資産を切り崩して生活したいのであれば、病気や災害などのリスクを踏まえた上で必要な金額を計算してみましょう。
※各記事は資産運用に関わる基礎知識を解説することを目的としており、資産運用を推奨するものではありません。また、過去の実績は将来の運用成果等を保証するものではありません。