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資産運用では、何を軸に運用するかが重要です。株式や債券、不動産、金、暗号資産など、アセットは多岐にわたります。さらに、現物か投資信託かETFか、どのように持つかも選ぶ必要があります。
それぞれに特徴があり、あれもこれも試したくなる方もいらっしゃることでしょう。
本日は、コア・サテライト戦略について、自分に合った手法を定めるためのポイントを整理します。
コア・サテライト戦略とは、運用する資産を手堅く長期的に行うコア(核)と、コアを補う形でアセットを持つサテライト(衛星)の両輪で資産形成を行うやり方です。
コアはぶれずに着実に資産を増やす運用を心がけるべきでしょう。一方のサテライトは、コアの運用だけでは物足りない面がある場合に、補足的に運用するのが一般的ですね。
コアの運用は、着実に安定して増やせるアセットを選ぶのが良いでしょう。私の場合は株式、中でも米国株の指数をコアにしています。長期的にプラスとなるであろうと私が考えている資産をコアにするというわけですね。
人によっては、世界株式や債券をコアにする方もいますよね。また投資の仕方も、現物か投資信託かETFか、はたまたインデックス型かアクティブ型かと、自分の投資目的にそって決めていく必要があります。
ここでは全部を解説すると長くなるので、どういう考え方で進めていくべきかの概略をご説明したいと思います。
米国株に投資する場合、多くの人はS&P500や全米株式をベンチマークとする商品を選ぶのが一般的ですよね。しかし、リターンが物足りない、もっとリスクを取りたい、という方もいます。
若い方が多いですね。そういう場合、しばしばより値動きの大きいNASDAQ100指数に連動するような商品をコアにするというケースも散見されます。リスク許容度に応じての投資行動と言えそうです。
いずれにせよ、十分に分散されていて、長期的にリターンが見込めると考えられる金融商品をコアとして選ぶのが重要ですね。
サテライトの役割は、一言でいえばコアアセットの補完です。
コアだけでは十分なリターンが得られない場合には、セクターに絞ったETFや投資信託、あるいはちょっと尖ったテーマ型の投資信託、または個別株投資など、より積極的な投資対象を組み入れることになります。
あるいは、うねりを取りに行く投機的な運用を好む方もいますね。その場合にも、コアにはS&P500などの指数を積み立てつつ、相場が急変したときに短期的なポジションを持つといった運用が考えられます。
また、資産がある程度増えてきた場合には、コアの株式だけでは相場の変動に伴う資産の上げ下げも大きくなりがちです。そのような場合には、分散を目的として、不動産や商品、暗号資産など、株とは異なるアセットを持つという運用も考えられます。
もしくは、リスクをあまり許容できない方にとっては、債券などボラティリティの低いアセットが候補になりえます。
いずれにせよ、コアのアセットだけでは満足のいく運用が難しい場合に、サテライト枠を考えればよい、というわけですね。
サテライト戦略は、心地よい運用をしたり、より大きな利益を目指すために有効な方法です。ただし、過度なサテライト運用は時には資産形成を遅らせる場合もあります。それを避けるために、やり過ぎないためのポイントをおさえておきたいですね。
サテライト枠はあくまでもコア運用の補完です。そもそも、コアだけで問題なく資産形成ができるのであれば、無理にサテライト枠を設けなくても良いのです。コアが定まっていないと、サテライトの方向性も定まらないですね。
次に、どのような目的でサテライト枠を利用するかを明確にしましょう。より積極的なリターンを得たいのか、コアとの分散を期待するのか。目的によって、持つべきアセット(投資先)は変わりますね。
コアとサテライトの比率をどうするのか、といった運用方針を予め決めておくのが大事ですね。基本的にはコアの比率を大きめにするのが良いでしょう。
流動的に売買を繰り返すのか、長期的な運用でコア+サテライトの両輪で資産形成をしたいのか、というように、戦略も千差万別ですね。いずれにせよ、自分に合ったスタイルを自分自身で確立させていくのが大事です。
参考までに、私自身についてご紹介しますね。私は不動産を主なサテライトとしています。これは、万人にお勧めできる方法ではありません。ただ、法人化やレバレッジを利かせる点など、やってみて大いによかったと感じています。
資産全体で見た場合に、不動産や少量の現金は、私が持っている米国株の価格変動リスクや為替リスクをマイルドにしてくれます。そのおかげで、コアとして持っている米国株も心地よく運用できていますね。
また、金(ゴールド)や暗号資産(ビットコインなど)をサテライトのベースにするというアイディアも悪くないと考えています。
暗号資産は色々ありますので、投資する際は誕生からの歴史や実績、参加している投資家の数などにも注意が必要です。
金(ゴールド)については、2025年は大いに上がりましたね。
かつては、保守的な運用として、株式:債券=60:40で持つ運用手法がよく知られていました。
ただ、好調な株式市場と低金利下の債券という投資環境で考えると、リターンは面白みが薄いです。株式が弱い期間が続くならば妥当な投資となりますが、昨今そのような相場が久しくありませんでした。
ここからはどうなるかわからない面もありますが、いずれにしても、インフレ時代にはリスク資産を持たないほうがリスクになる(損をしてしまう)というのが意識されるようになりましたね。
サテライト戦略は、あくまでもコアの補完的な役割を果たします。まずはコアの長期的な運用で資産形成の軸を構えるのが重要といえるでしょう。それを踏まえて、余力がある、あるいはコアの運用だけでは満足いかない点をフォローするためにサテライト枠を設定するわけですね。
結局は、自分が納得のいく資産形成ができればよいのです。資産全体の成長をとらえて、バランスよく運用していくことが大事ですね。また、投資環境の変化に対応していくためには情報収集も大事です。
※本記事は投資に関わる基礎知識を解説することを目的としており、投資を推奨するものではありません。
※本稿は著者の見解に基づくものであり、Wealth Roadの運営会社の見解を示すものではありません。
著者:たぱぞう(資産管理会社経営/投資顧問会社アドバイザー)
2000年より投資を始める。2010年以降、米国株投資を中心に行う。2016年自らの投資観をブログにて書き始める。投資に特化したブログとしては出色のPVを誇る。2017年から2025年春まで、某投資顧問業にてアドバイザーを務める。この間、日経マネー、日経ヴェリタス、ダイヤモンドZAI、ITmediaなどのメディアに複数回取り上げられる。「誰でもできる投資術」「誰でもわかる海外投資」をモットーに執筆中。「米国株を語る会」を開き、投資について語り合う場づくりをしている。