2023年末にはつみたてNISAの新規積立が終了します。ただし、運用期間の変更はないため、従来通り20年間運用益が非課税です。この非課税の期間を最大限活用することを踏まえると、つみたてNISAを利用して投資するのも選択肢の一つでしょう。
そこで本記事では、つみたてNISAを利用するときに何に注意して投資をすると良いのか学べる記事をピックアップしました。
目次
つみたてNISA(積立NISA)は、定期的に数百円〜数万円の範囲内で投資信託などをいくつ買うのが適切なのでしょうか。後述するアンケート結果によると、保有中の投資信託が2本以上の割合は64%であるため、積み立てている銘柄数も2本以上の割合が高いと考えられます。
本記事では、複数銘柄を積み立てる場合、どのような効果があり、何に注意したら良いのか解説していきます。
結論から言うと、つみたてNISAで毎月積み立てる銘柄数に正解はありません。以下のように、人によって資産運用の目的や方針が異なるためです。
・短期間で資産を増やしたい
・リスクをできるだけ抑えたい
・じっくりと老後資金を貯めたい
・老後資金として取り崩しながら運用したい
例えば、以下のAさんとBさんでは、大きく運用方針が違ってきます。
<Aさんの状況>
目標:20年間で資産を300万円まで増やす
投資:毎月の積立額1万円
元本合計:240万円(20年間)
<Bさんの状況>
目標:10年間で資産を300万円まで増やす
投資:毎月の積立額1万円
元本合計:120万円(10年間)
Aさんの場合は投資元本に対して20年で25%増やす必要があるのに対して、Bさんの場合は投資元本に対して10年で2.5倍に 増やす必要があります。
つみたてNISAは、投資信託を毎月コツコツと積み立てて、非課税で運用できる税制優遇制度です。最長20年間の非課税期間が設けられていますが、何歳から始めるのがベストなのでしょうか。
本記事では、つみたてNISAを始める年齢やタイミング、年代別の運用方針をまとめました。2024年からの新NISAにも触れているので、資産運用の参考にしてください。
日本国内に住所がある成人であれば、つみたてNISAはいつからでも始められますが、何歳から始めるのがベストなのでしょうか。
つみたてNISAは、投資期間が長くなるほど長期投資と積立投資の効果を享受できるため、早く始めるほど良いといえます。
長期投資では、投資期間が長くなるほどリターンの振れ幅が小さくなり、安定した収益を期待できます。積立投資では、一定の期間ごとに一定の金額で投資することで、高値のときは購入口数が少なくなり、安値のときは購入口数が多くなるため、購入単価が平準化しやすいといった特徴があります。
早く始めるほど投資期間を伸ばせるので、長期投資と積立投資の効果を大きくできます。
つみたてNISAには年間40万円までの非課税投資枠があり、この範囲内であれば自由に銘柄を変更できます。現在積み立てているファンドを変更すると大きなリターンを狙えることもありますが、逆に損をするケースもあるため注意が必要です。
本記事では、つみたてNISAで銘柄変更を行うタイミングを判断するために、確認しておきたい注意点を解説します。
銘柄変更(スイッチング)は、現在保有している投資信託を売却し、別の金融商品に乗り換えることです。また、同じ投資信託で「為替ヘッジあり」「為替ヘッジなし」など、複数のコースがあると売却から購入までを同時に行えるものもあります。
実際にどのような種類があるのか、まずは分かりやすい例を紹介します。
<スイッチングの種類>
・投資信託を売却し、その資金で新たな投資信託を購入する
・同じ投資信託で「為替ヘッジあり」「為替ヘッジなし」を切り替える
・同じ投資信託で決算周期が異なるものに切り替える
・同じ投資信託で資産比率が異なるものに切り替える
つみたてNISAでは、非課税投資枠の範囲内であれば自由に銘柄変更ができます。
つみたてNISA(積立NISA)は、初心者が投資を始めやすい制度です。そんなつみたてNISAには元本割れのリスクがあるのでしょうか。投資を始めてから後悔することがないよう、つみたてNISAの仕組みやリスクを正しく理解しておきましょう。
つみたてNISAは、国が2018年から推進している税制優遇制度のひとつです。
通常は投資で利益が出ると、利益に対して20.315%の税金がかかります。しかし、つみたてNISAなら要件を満たせば税金がかかりません。つみたてNISAでは、最大「毎年40万円×20年間=合計800万円」を非課税で運用できます。
まずは、つみたてNISAの5つのデメリットについて見ていきましょう。
つみたてNISAは、中長期の積立投資を行う際に活用することを検討したい制度の一つです。つみたてNISAの概要や注意点を把握した上で、自分の投資に活用するのが適しているのかを確認してみましょう。
※本記事はつみたてNISAに関わる基礎知識を解説することを目的としており、つみたてNISAの利用を推奨するものではありません。