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覚えておきたい投資の仕組みと商品購入までの流れ

『知識ゼロですがつみたてNISAとiDeCOをはじめたいです。』より一部抜粋

(本記事は、横山 光昭氏の著書『知識ゼロですがつみたてNISAとiDeCOをはじめたいです。』=インプレス、2021年11月18日刊=の中から一部を抜粋・編集しています)

<登場人物>

横山光昭先生(以降、横山と記載。):家計再生コンサルタント

藤田良朗さん(以降、藤田と記載。):投資について何も知らない会社員

投資の仕組みはこの2つを押さえよう

具体的に利益を得る仕組みに加え、長期投資を行う際に覚えておきたい「分散」「積立」「長期」という考え方について解説していきます。

藤田:商品を買うときに覚えておくべきことは何ですか?

横山:1つ目は利益を得る方法について。投資信託は値段が低いときに買って、高いときに売却すると利益が得られる。商品によっては分配金というものもあって、これは運用益を決算ごとに投資家へ分配するものになるよ

藤田:2つ目は何ですか?

横山:「分散」「積立」「長期」の3セットを心掛けることだね。「分散」は投資先を複数に分けること。日本だけに限らず全世界のあらゆる国や地域、そして株式だけじゃなく債券や不動産といった様々な資産に投資できるように投資信託を購入していくんだよ。そうすれば1つの投資先が値下がりしても損失は少ないからリスクは低くなる。

藤田:「積立」はつみたてNISAやiDeCoのように、一定額を定期的に投資することですね!

横山:その通りだよ。購入する時期を分ければ短期的な値動きに左右されず、安定したリターンが見込める。そして「長期」とは商品を長く保有すること。金融庁が国内外の株式・債券を対象とした調査では「分散」「積立」で投資を行った場合、20年という長期で見れば損をするケースは見られなかったんだ。

藤田:ちゃんと実証された考え方なんですね。

「投資のリターン・リスク」とは……投資で得られる収益をリターンと呼び、リターンが不確実であることや、その変動の振れ幅のことをリスクという。

「純資産額」とは……投資信託の総資産のうち、投資家に帰属される金額のこと。純資産額を投資信託の最小購入単位「口」数で割ると、基準価額が求められる。

商品購入までの流れを知ろう

投資信託を購入する際は、どの商品をいくらで買うのかなどを決めていく必要があります。商品購入までの流れを2つのステップに分けて見ていきましょう。

横山:投資信託の基礎はわかったかな?それじゃあ具体的な購入の流れについて解説していこう。

藤田:いよいよですね。何だか緊張します。

横山:ははは、そう身構えないで。基本的な流れはインターネットショッピングと同じようなものだよ。まずは金融機関のホームページから、購入できるつみたてNISAの対象商品を調べよう。そこから、さっき話した「分散」「積立」「長期」が行いやすい投資信託に決める。といっても、つみたてNISAの商品は金融庁が厳選したものだから、向いている商品がほとんどだけどね。

藤田:商品が決まったらどうするんですか?

横山:その商品の案内ページから買付の注文をしていく。注文画面では決済方法、積立タイミングや積立指定日、いくら積み立てていくかを設定するんだ。一度決めた設定は、それ以後も引き継がれていくから何度も設定し直す必要はないよ。

藤田:それは助かります!あとはほったらかしでいいわけですね。

横山:その通りだよ。注文手続きを進めていくと、最後は投資信託の説明書となる交付目論見書を確認する必要がある。それをざっくりと確認したら、注文の確定を行って操作は終了だよ。

「積立タイミング」とは……積立投資の決済を行う頻度のことで、毎月1度行うのが一般的。金融機関によっては毎日や毎週、隔月など幅広く設定できるところもある。

「積立指定日」とは……積立投資の決済が行われる日で、投資家が設定する。例えば毎月の場合は1〜30日の間で、金融機関の営業日のいずれかを指定することができる。

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<著者プロフィール>

横山 光昭
株式会社マイエフピー代表。お金の使い方そのものを改善する独自の家計再生プログラムで、家計の確実な再生をめざし、個別の相談・指導に高い評価を得ている。これまでの家計再生件数は21,000件を突破。書籍・雑誌など各種メディアへの執筆・講演も多数。著書は、シリーズ累計90万部超の最新作『貯金感覚でできる3000円投資生活デラックス』や『年収200万円からの貯金生活宣言』を代表作とし、計154冊、累計352万部となる。

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