株式投資をやって配当金が得られるとしたら、いくら欲しいでしょうか。例えば、毎月1万円の配当金を目指そうとした場合、配当金の利回りがどのくらいだと元本がいくら必要になり、どのような銘柄に投資したらいいのかを確認する必要があります。
本記事では、一定期間ごとに受け取れる配当金の金額別に、必要な利回りや元本について詳しく解説した記事を紹介しています。
目次
2024年3月9日 お金の使い方
株式投資の配当金は、特定の銘柄を保有することで生じるリターンです。配当を出す銘柄は国内外にありますが、安定して月1万円の配当金を得るには、どのような投資先を選べばよいのでしょうか。
本記事では、月1万円の配当金を得る投資手法について、必要資金や利回りのシミュレーション結果をまとめました。投資先で悩んでいる人に向けて、国内株式や米国株式のポートフォリオ例も紹介します。
※シミュレーションについては税金を考慮していません。
東京証券取引所(以下、東証)の平均利回りを想定した場合、月1万円の配当金を得るには約540万円~850万円の資金が必要です。ただし、期待できる配当利回りによって、必要資金は以下のように変動します。
配当利回り | 月1万円の配当金を得る必要資金 |
---|---|
1% | 1,200万円 |
1.41%(グロース市場の平均) | 851万638円 |
2% | 600万円 |
2.10%(プライム市場の平均) | 851万638円 |
2.22%(スタンダード市場の平均) | 540万5,405円 |
3% | 400万円 |
4% | 300万円 |
5% | 240万円 |
仮に投資資金を500万円とすると、2.4%の配当利回りが必要になります。本記事では月1万円の配当金を想定して、投資資金を固定した場合の利回りについてもシミュレーションを行いました。
投資資金 | 配当金が月1万円になる利回り |
---|---|
500万円 | 2.4% |
1,000万円 | 1.2% |
2,000万円 | 0.6% |
3,000万円 | 0.4% |
5,000万円 | 0.24% |
また、毎月1万円の配当金を安定して得たい場合は、各銘柄の配当時期も意識することが重要です。
2023年12月25日 お金の使い方
株式から得られる配当金が月10万円あると、それだけで生活できるのでしょうか。実際に配当金だけでの生活を想定し、月10万円の配当金を得るための必要資金や、生活が難しいときの対策を解説します。
平均的な配当利回りを想定すると、月10万円の配当金を得るには約5,381万円の資金が必要です。仮に月10万円のリターンが安定しても、平均水準の生活を送ることは難しいと言えます。
政府の家計調査によると、単身世帯の生活費は平均で月16万1,753円です。お住まいの地域にもよりますが、安定した配当金生活を送るには約6万円を節約しなければなりません。途中で生活が破たんするリスクを避けるために、細かく生活費を計算した上で計画を立てることが大切です。
以下では「必要資金」と「生活費」の観点から、実際の配当金だけでの生活をシミュレーションしました。
月10万円の配当金を得る必要資金
日本取引所グループの資料(※)を参考にすると、2023年11月時点での東証プライムの予想平均配当利回りは2.23%です。配当利回りとは、株価に対する配当金(1年間)の割合を表したものです。
この予想平均配当利回りから計算すると、月10万円の配当金生活を送るには約5,381万円(年120万円÷2.23%)の資金が必要です。
(※)参考:日本取引所グループ「株式平均利回り(2023年11月)」
上記はあくまで平均値なので、実際の配当利回りは銘柄によって異なります。利回りが変わると必要資金がどれくらい変わるのか、以下で簡単に紹介します。
<月10万円の配当金を得る必要資金>
利回り | 必要資金 |
---|---|
1% | 1億2,000万円 |
2% | 6,000万円 |
3% | 4,000万円 |
4% | 3,000万円 |
5% | 2,400万円 |
配当利回りが5%の銘柄でも、月10万円の配当金を得るには2,400万円の資金が必要になります。ただし、常に企業が配当金を出し続けるとは限らないので、実際には想定通りの金額を得られないことも頭に入れておきましょう。
2023年10月31日 資産管理
株式を保有していると、銘柄によっては定期的に配当金を受け取れます。この配当金のみで生活をしている投資家もいますが、年間30万円を目標にするとどれくらいの資金が必要になるのでしょうか。
東証プライムの平均配当利回り(2.13%)を基準にすると、年間30万円の配当金を得るには約1,400万円の資金が必要です。ただし、銘柄によって1株あたりの配当金は変わるため、工夫次第では数百万円の資金でも目指せます。
例えば、配当利回りが2倍の4.26%になると、必要資金は半分の約700万円になります。積極的に配当金を出している銘柄や、増配を続けている銘柄を選べば、さらに必要資金を抑えられるかもしれません。
その一方で、配当金のみを重視すると、株価の下落によって損失につながることがあります。その他にも税金など、実際の株式投資では注意点も存在します。年間30万円の配当金を目指している方は、株式投資の仕組みを理解した上で適切な計画を立てましょう。
2024年3月27日 お金の使い方
株式の配当金は、特定の銘柄を保有することで得られるリターンです。平均的な利回りを想定した場合、年間100万円の配当金は現実的といえるのでしょうか。
東京証券取引所の平均利回りを想定した場合、年間100万円の配当金を得るには約4,500万円~6,850万円の資金が必要です。実際の金額は銘柄によって変わりますが、仮に5.0%の利回りで運用しても、2,000万円を投資に回す必要があります。
外国株式に目を向けると、国内より利回りが高い銘柄もありますが、それでも年間100万円の配当金を得るのは容易ではありません。株式投資において配当金だけを重視すると、株価の変動によって大きな損失が生じる可能性もあります。
平均的な利回りを想定する場合、年間100万円の配当金を得る資金はいくら必要になるのでしょうか。以下では、東京証券取引所に上場している国内株式を想定して、必要資金の計算を行いました。
定期的に一定の配当金を受け取れる状況を作りたいのであれば、投資先となる銘柄の選定が非常に重要となります。当初の予定では配当金の利回りが5%あるとされていても、実際は減配されて配当金がなくなる可能性があります。
そのため、額面上の利回りだけを見るのではなく、企業の業績や資産の保有状況などを確認して、配当金が予想通りに出る期待ができるのかどうかを確認することが大切です。
※過去の実績は将来の運用成果等を保証するものではありません。