新NISAで投資信託の運用を始めてから、買い時と売り時について学んだことはあるでしょうか。何に投資をするのかも重要ですが、売買のタイミングも損益を左右する重要なポイントです。
以下では、投資信託の買い時と売り時の基準を学ぶ上で参考になる記事を4本ピックアップしました。
目次
2024年4月17日 お金の使い方
投資信託などの金融商品は、相場状況に合わせて運用計画を立てることが重要です。もし保有中の投資信託が値上がり・値下がりした場合、一部売却は有効な選択肢になるのでしょうか。本記事では、投資信託を一部売却するメリットやデメリットに加えて、一部売却を考えたいタイミングについて解説します。
投資信託を一部売却すると、損失のリスクを抑えたり、投資機会を生みだせたりする効果が期待できます。具体的にどのようなメリットがあるのか、以下で詳しくご紹介します。
投資信託の基準価額は、常に上がり続けるとは限りません。相場状況によっては下落することもあるため、一部売却によって保有口数を減らしておくと、資産が減るリスクを抑えられます。
たとえば、100万円分の投資信託を購入した後に、10%値下がりするケースを考えてみましょう。保有分を全て売却しなかった場合と、一部売却をした場合とでは、以下のように損失額が異なります。
一部売却の数量 | 10%下落時の保有分 | 損失額 |
---|---|---|
なし | 100万円分 | 10万円 |
10万円分 | 90万円分 | 9万円 |
20万円分 | 80万円分 | 8万円 |
30万円分 | 70万円分 | 7万円 |
40万円分 | 60万円分 | 6万円 |
(※手数料や税金などは含めない金額)
上記の通り、一部売却の数量を増やすほど、値下がり時の損失を抑える効果が期待できます。
2023年9月6日 資産管理
金融商品によって売り時の目安は変わりますが、投資信託は何パーセントが売り時になるのでしょうか。投資信託で資産運用する場合は、利益確定や損切りのラインを考えることが大切です。実際にはどのような基準があるのか、売り時の考え方を解説していきます。
投資信託の売り時は、投資している金額や目標、保有している銘柄などによって変わります。一概に言うことはできませんが、値動きを基準とする場合はどのような考え方があるのでしょうか。
1つ目は、「資産が〇〇パーセントまで増えたら売却」のように、明確なマイルールを決めておく考え方です。例えば、20パーセントの値動きを基準とする場合は、投資金額に合わせて以下のように売り時を判断します。
投資金額 | 利益確定の目安 | 損切りの目安 |
---|---|---|
100万円 | 資産が120万円 | 資産が80万円 |
200万円 | 資産が240万円 | 資産が160万円 |
300万円 | 資産が360万円 | 資産が240万円 |
400万円 | 資産が480万円 | 資産が320万円 |
500万円 | 資産が600万円 | 資産が400万円 |
上記のような基準があれば、予測が難しい相場状況でも慌てずに取引ができます。
2023年7月31日 資産管理
保有している投資信託の値下がりが続いている場合は、状況を見ながら冷静に投資判断をすることが大切です。主な選択肢は「追加購入・継続保有・売却」に分けられますが、どのような基準で投資判断をすれば良いのでしょうか。
投資信託の値下がりをただ見ているだけでは、さらに損失が膨らんでしまう可能性があります。保有の継続も選択肢の一つですが、相場や市場環境を踏まえて運用することが大切です。実際にはどのような選択肢があるのか、一つずつ確認していきましょう。
投資信託の値下がりが続いても、いずれ値上がりすることを想定していれば、積立投資を継続しましょう。
投資信託が下がる一方のときにも積立投資を続けると、ドル・コスト平均法の効果によって平均の購入単価が下がります。相場状況にもよりますが、大きな損失を一度に抱えるリスクを抑えられるので、安定した運用を実現しやすくなります。
<ドル・コスト平均法の効果>
投資の間隔や購入金額を一定に保つと、価格が下がったときに多くの数量を購入し、価格が上がったときには少ない数量を購入することになる。その結果として、金融商品の平均購入単価が平準化される。
投資信託が値下がりした時点で積み立てを中断すると、平均の購入単価を下げることができません。予想よりも基準価額が大幅に下落して回復の見込みがない限りは、積立投資を継続することを心掛けましょう。
2023年7月19日 資産管理
1,000万円の余剰資金があると、さまざまな投資信託や運用方法を選べます。金融商品である以上は損をすることがあるため、取引の前にはリスクを確認する必要があります。そこで本記事では1,000万円の運用を想定して、投資信託の運用方法やリスクをまとめました。
投資信託で1,000万円を運用する際の投資方法は、「積立投資」と「一括投資」に分けられます。同じファンドに投資をする場合であっても、運用方法によってリターンやリスクの関係が異なります。
具体的にどのような点が異なるのか、運用方法による違いを見ていきましょう。
積立投資は、金融商品を一定の間隔かつ金額で購入する方法です。分かりやすい例としては、「毎月1日に2万円ずつ」「毎週月曜日に1万円ずつ」などの積立方法があります。相場の状況にもよりますが、長く続けると平均の購入単価が下がるため、一括投資に比べて損失のリスクを抑えやすくなります。
積立投資のメリットとデメリットは、以下の通りです。
<積立投資のメリット>
・数百円などの少額から始められる
・一度の積立設定で自動的に購入できる
・間隔や金額を一定に保つと、平均の購入単価を抑えられる
<積立投資のデメリット>
・長期の運用が前提の投資方法になっている
・途中でやめると積立投資の効果が小さくなる
・一括投資よりも短期間で大きいリターンを出すのが難しい
上記のメリットとデメリットを踏まえて、積立投資を検討してみましょう。
投資信託の買い時と売り時は、自身の資産状況やライフスタイルなどによって異なります。適切なタイミングで売買を行うためにも、投資信託の特徴を理解しておくことが大切です。せっかく新NISAによって運用益が非課税になるので、高いリターンを出せるように売買のタイミングを検討していきましょう。
※本記事は投資信託に関わる基礎知識を解説することを目的としており、特定ファンドの売買や投資を推奨するものではありません。