日経平均株価が2023年に入ってから好調です。2022年12月末時点の2万6,000円前後から2023年5月時点で3万円台に突入しました。このような状況下にある日経平均株価に投資する選択肢としては、投資信託があります。この投資信託とは何なのか解説していきます。
目次
ETFと投資信託の違いは?比較ポイント・選び方を解説
ETFと投資信託はよく似ているので、どちらに投資すべきか悩む方も多いでしょう。今回は、ETFと投資信託の違いを解説し、5つの比較ポイントを紹介します。ETFと投資信託の違いを知り、どちらが自分に向いているのか判断したい方は、ぜひ参考にしてください。
ETFと投資信託の違い
ETFと投資信託の大きな違いは、「上場しているか、上場していないか」です。商品の仕組み自体は、実はとてもよく似ています。
投資信託は、投資家から集めた資金を運用の専門家が運用し、運用益を投資家に分配する投資商品です。投資先は国内外の株式や債券など、多岐にわたります。投資信託を購入するだけで、自動的に分散投資ができるのがメリットです。
ETF(Exchange Traded Funds)は、日本語では「上場投資信託」といいます。ETFも投資信託と同様に、投資家から集めた資金を専門家が運用し、運用益を投資家に分配します。ETFは上場しているため、株式と同様に証券取引所を通じてリアルタイムで売買できます。
ETFと投資信託は運用益を出す仕組みは同じですが、上場しているかどうかが異なります。その他にも細かい違いがあるため、違いを知った上で自分に合うほうを選びましょう。
投資信託のインデックスファンドとは?メリット・デメリットと選ぶ際のポイントを詳しく解説
投資信託にはインデックスファンドとアクティブファンドの2種類ありますが、値動きが分かりやすく、初心者にとっても利用しやすいのがインデックスファンドと言われています。しかし投資信託に詳しくない人にとっては、「そもそもインデックスファンドとは何か」という疑問を持たれるのではないでしょうか。
そこで今回は投資信託のインデックスファンドとは何か、メリットとデメリットは何か、について詳しく解説しましょう。
投資信託のインデックスファンドとは、特定の指数と同じ値動きをするファンド
投資信託のインデックスファンドとは、日経平均株価や東証株価指数など特定のインデックス(指数)と連動するように運用されるファンドのことです。MSCI(モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル)-KOKUSAIインデックスや、米国株価指数のダウ平均など、海外の指数が対象となる場合もあります。
インデックス(指数)とは市場における「物差し」のことで、ある時点における市場の価格を基準とし、その後の値動きを基準からの増減で表す数値を指します。市場では常に売買が行われており、時間経過とともに価格は変動します。特に株式市場の場合、価格は短時間で刻々と変化するため、市場全体もしくは特定の銘柄グループの株価を1つの指数として表すことで、価格変動の傾向を捉えやすくなるのです。
投資のプロが運用!アクティブファンドの魅力とは
投資のプロが運用するアクティブファンドには、インデックスファンドにはない魅力があります。信託報酬などのコストはやや高めですが、そのコストに見合った専門的な調査・分析をもとに銘柄が厳選されます。
本記事ではインデックスファンドとの違いに着目しながら、アクティブファンドの魅力について解説します。
アクティブファンドとは
アクティブファンドとは、運用担当者(ファンドマネージャー)による調査・分析をもとに組み入れ銘柄が選ばれているファンドです。市場平均を上回る成績を目指しており、必要に応じて銘柄の入れ替えが行われます。
多くの投資信託には、運用目標(ベンチマーク)となる指数が設定されていますが、アクティブファンドにはベンチマークがない銘柄もあります。その代わりに、特定の指数に縛られない運用ができるため、幅広い資産に投資できるアクティブファンドも見られます。
NISAで投資信託を買ってはいけない?実際はどうなのか解説
税制優遇制度のNISAでは、株式や投資信託、ETF、REITなどの運用益が非課税(※一定の投資枠内)になります。対象商品であれば投資するものを自由に選べますが、ネット上で「投資信託を買ってはいけない」といった情報を目にし、不安を感じている方も多いでしょう。
そのような方に向けて、本記事ではNISAの仕組みや投資信託との相性、よくある失敗例などをまとめました。NISAで投資する銘柄で悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
そもそもNISAとは?
NISA(ニーサ)は、金融庁が実施する投資の税制優遇制度です。毎年設けられる非課税投資枠の範囲内であれば、対象の金融商品(株式や投資信託など)で得た全ての運用益が非課税になります。
2022年12月現在、利用できるNISAには次の3種類があります。
<NISAの種類>
一般NISA:国内の成人を対象にした制度。株式や投資信託、ETFなどに投資できる。
つみたてNISA:長期積立投資を前提とした、成人向けのNISA。対象商品は投資信託(ETFを含む)。
ジュニアNISA:国内の未成年を対象にした制度。制度の仕組みは一般NISAと似ている(※)。
ここからは成人向けの「一般NISA」と「つみたてNISA」に分けて、制度の仕組みや特徴を見ていきましょう。
投資信託には日経平均株価の値動きと連動するように運用しているインデックスファンドと、日経平均株価などのベンチマークを上回ることを目指しているアクティブファンドがあります。どちらのファンドもNISAで投資できるものがあります。
投資信託は日本国内の証券会社で取扱数が6,000以上あるので、幅広い選択肢があります。これらの投資信託で資産運用を行う場合は、値動きの特徴や税金の仕組みを確認しておくことが大切です。
※本記事は投資信託に関わる基礎知識を解説することを目的としており、投資信託への投資を推奨するものではありません。