iDeCoで税金が安くなる?節税効果がどのくらいあるかチェック!

『大きな文字でとにかくわかりやすい 定年後ずっと困らないお金の話』より一部抜粋

(本記事は、頼藤 太希氏の著書『大きな文字でとにかくわかりやすい 定年後ずっと困らないお金の話』=大和書房社、2023年6月17日刊=の中から一部を抜粋・編集しています)

節税メリットではIDeCoが圧倒的におトク

IDeCo最大のメリットは、支払った掛金が全額所得控除できることにあります。iDeCoで支払った掛金は、毎年全額が「小規模企業共済等掛金控除」 という所得控除の対象になります。所得控除とは、税金の計算のもとになる「所得」から差し引く金額のこと。税金は所得控除後の所得(課税所得)に税率をかけて計算するので、所得税や住民税が安くなる、というわけです。老後資金を貯めながら、納めるべき税金を減らせます

たとえば、所得税率5%(住民税率は所得税率にかかわらず一律100%)の人が毎月2万円の掛金を支払った場合、所得税が1万2000円、住民税が2万4000円、合わせて3万6000円の節税ができます。これを仮に15年続けたら、合計50万円も税金を節約できます。

また、NISAと同じくIDeCoでも投資の利益にかかる税金はゼロにできますので、効率よくお金を増やすことができます。増えた利益や利息を再び運用に回すことで、複利効果が得られるため、資産をより堅実に増やす期待ができます。

POINT

●積み立てるだけで所得税や住民税が安くなる
●収入の高い人ほど節税効果は大きくなる

『大きな文字でとにかくわかりやすい 定年後ずっと困らないお金の話』より
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<著者プロフィール>

頼藤 太希
株式会社Money&You代表取締役。マネーコンサルタント。中央大学商学部客員講師。早稲田大学オープンカレッジ講師。慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系生命保険会社にて資産運用リスク管理業務に従事。2015年に現会社を創業し、現職へ。資産運用・税金・年金・家計管理などに関する執筆、講演などを通して日本人のマネーリテラシー向上に注力すると同時に、月400万PV超の女性向けWebメディア『Mocha』や登録者1.4万人超のYouTube『Money&YouTV』を運営。『定年後ずっと困らないお金の話』(大和書房)、『マンガと図解 はじめての資産運用』(宝島社)、『はじめてのNISA&iDeCo』(成美堂出版)など著書累計120万部超。日本年金学会員。日本証券アナリスト協会検定会員。宅地建物取引士。ファイナンシャルプランナー(AFP)。日本アクチュアリー会研究会員。

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