iDeCoに申し込む前にチェックしておくポイント

『マンガと図解でよくわかる つみたてNISA&iDeCo&ふるさと納税 ゼロからはじめる投資と節税入門』より一部抜粋

(本記事は、酒井 富士子氏の著書『マンガと図解でよくわかる つみたてNISA&iDeCo&ふるさと納税 ゼロからはじめる投資と節税入門』＝インプレス 、2021年10月20日刊＝の中から一部を抜粋・編集しています)

申出書の記入は確実に！間違いやすいポイントをチェック

書類不備のないように慎重に

iDeCoの加入者全員が提出する「個人型年金加入申出書」を記入する際に注意したいポイントを、流れに沿って見ていきましょう。

※以下の丸数字の番号は、事業主の証明書の図に示した番号に対応しています

①「基礎年金番号」の欄には、年金手帳やねんきん定期便などに記載されている10桁の番号を記入します。勤務先に年金手帳を預けている場合は、事前に担当部署に確認するようにしましょう。

③「掛金の納付方法」の欄では、「事業主払込」か「個人払込」のいずれかを選択します。事業主払込の場合は、給料からの天引きとなるので、勤務先の対応が可能かあらかじめ確認しましょう。

④「掛金引落口座情報」の欄には、iDeCoの掛金を拠出する口座の情報を記入します。個人払込を選択した場合は加入者本人が、事業主払込を選択した場合は勤務先の担当者が記入します。

⑤「掛金額区分」の欄には、毎月定額拠出を希望するか否かを選択します。希望する場合には、「掛金を下記の毎月定額で納付します。」にチェックを入れ、毎月の掛金を記入しましょう。

これ以外に、会社員や公務員などの第2号被保険者の場合は、⑥「現在のお勤め先」欄への記入が必要です。また、自営業者などの第1号被保険者の場合は、⑦の年金の加入状況や受給状況なども記入を。

会社員や公務員などは、この書類に加えて、「事業主の説明書」の提出が必要です。これについては、後述します。

会社員、公務員の場合は「事業主の証明書」も提出する

勤務先に記入してもらう際のポイント

第2号被保険者にあたる会社員、公務員の場合は、先述した「個人型年金加入申出書」のほかに「事業主の証明書（事業所登録申請書兼第2号加入者に係る事業主の証明書）」を提出する必要があります。事業主の証明書は、「申出者」と「事業主」それぞれに記入する箇所があります。このうち申出者欄の①「申出者の情報」と②「掛金額区分」については自分で記入しましょう。事業主の欄は、勤務先に記入してもらう必要があるため、申出者欄を埋めたら担当者に渡します。

※以下の丸数字の番号は、事業主の証明書の図に示した番号に対応しています

事業主が記入するのは、③「事業主情報」、④「企業年金制度等の加入状況」、⑤「厚生年金適用事務所の住所・名称」、⑥「連合会への『事業所登録』の有無等」、⑦「掛金の納付方法」、⑧「資格取得年月日」、⑨「フローチャート」です。

勤務先の担当者が不慣れだと、記入漏れや誤りがある可能性もあります。記入してもらったら自分でもチェック。特に不備が多いのは、「事業主情報」の中の事業所名所のフリガナや証明書の記入漏れ、フローチャート部分のチェック漏れなどです。

iDeCoの加入申し込みは、金融機関や国民年金基金連合会のチェックに時間がかかるため、不備で手戻りがあると、なかなか積み立てが始められません。個人型年金加入申出書・事業主の証明書はともに、ミスのないよう念入りに見直しをして提出しましょう！