今年も夏のボーナスが支給される時期が近づいてきました。今までとの違いは何といっても新NISAの存在でしょう。ボーナスの一部を新NISAに使って投資しようとするのなら、今のうちから何に投資するのかを検討し、個別の金融商品をリサーチしておくことが大切です。
本記事では、今夏から新NISAを始める人に向けて、どのような投資先と投資方法があるのかを解説している記事をまとめました。
目次
新NISAでアクティブファンドを保有する意義4選
2024年1月31日 お金の使い方
2024年になり、NISAも拡充され、巷ではインデックス・ファンドの販売が伸びているという報道が増えています。(2024年1月25日現在)
しかし、投資信託にはインデックス・ファンドのほかに、アクティブ・ファンドというものがあり、インデックス・ファンドが指数に連動することを目的とするのに対して、アクティブ・ファンドの多くは、市場平均(インデックス)を超えるリターンを目指して運用がされています。
しかし、昨今、アクティブ・ファンドの信託報酬がインデックス・ファンドの信託報酬よりも高いために、アクティブ・ファンド悪、インデックス・ファンド善といった形で、インデックス・ファンドがお勧めされています。
そのような状況の中で、本記事では、新NISAでアクティブ・ファンドを保有することにどのような意義があるのか説明します。
新NISAでアクティブ・ファンドを保有する意義4選
【意義1】市場平均以上のリターンが期待できる
先に述べたように、アクティブ・ファンドは市場平均(インデックス)を超えるリターンを目指して運用がされています。常に勝ち続けることは難しいかもしれませんが、運用がうまいファンドは、インデックスを超えた運用成績を出し、インデックス・ファンドを上回るリターンをもたらしてくれます。また、ファンドに投資するということは、個別株投資に比べると、複数の銘柄に投資を行うことで、一定程度の分散を効かせてリスクをやや抑えながら、市場平均以上のパフォーマンスを狙うとも言え、個別株投資との対比では、市場平均以上のリターンを期待したいがリスクは抑えたい、という場合にアクティブ・ファンドの保有を検討してもいいでしょう。
新NISAはどう活用する?積立投資と一括投資の違いや運用例を解説
2024年1月1日 資産管理
2024年1月から始まる新NISAは、非課税投資枠の範囲内で運用益が非課税になる制度です。投資手法や目的に合わせて2つの投資枠が用意されていますが、それぞれ積立投資と一括投資のどちらに適した制度なのでしょうか。
新NISAは積立投資と一括投資の使い分けが重要
新NISAの非課税投資枠を活用するには、資金や目的に合わせて積立投資と一括投資を使い分けることが重要です。非課税投資枠は最大で年間360万円ですが、仮に投資手法を一括のみに限定すると、年間240万円(成長投資枠)までしか消費できません。
積立投資のみを行う手法についても、相場状況によっては期待できるリターンが減ってしまう可能性があります。場面に応じて積立投資・一括投資を使い分けるために、新NISAの仕組みを確認しておきましょう。
新NISAの積立投資と一括投資の違い
新NISAでは、積立投資のみができる「つみたて投資枠」と、一括投資にも対応した「成長投資枠」が設けられています。これらの投資枠は併用できますが、それぞれ年間の非課税投資枠や対象商品などが異なります。
投資枠の種類 | つみたて投資枠 | 成長投資枠 |
---|---|---|
購入方法 | 積立投資のみ | 一括投資、積立投資 |
非課税投資枠 | 年間120万円 | 年間240万円 |
対象商品 | 一部の投資信託、ETF | 上場株式、投資信託、ETFなど |
非課税保有限度額 | 最大1,800万円まで | 最大1,200万円まで |
ここからはつみたて投資枠と成長投資枠に分けて、それぞれの概要を紹介します。
新NISAを活用した一括投資のやり方3選!メリットとデメリットを解説
2023年12月26日 お金の使い方
新NISAでは「一括投資」と「積立投資」という2通りの投資方法があります。本記事では、成長投資枠を使った「一括投資」について、メリット・デメリットを交えて説明します。
新NISAを活用した一括投資のやり方3選
やり方①投資資金を1銘柄に集中投資
集中投資は今後も価格上昇が続くと予想する銘柄がある場合、その銘柄に絞って、年間投資上限額240万円分を投資する方法です。1銘柄に集中投資しますので、パフォーマンスを高められる可能性があります。投資する銘柄が決まれば、全額を一度に購入しても良いですし、何度かに分けて購入しても構いません。
ただし、一括投資は積立投資と比べてもリスクが大きくなりやすく、適切な投資判断が求められますので、投資経験豊富で銘柄選択に自信がある投資家に有効な方法となるでしょう。
やり方②投資資金を複数銘柄に分散投資
分散投資は、1つの銘柄に絞らず複数銘柄に投資する方法です。銘柄を分散することで、1銘柄への集中投資よりリスクを抑えることができます。株式なら単元未満株で数千円から購入可能で、投資信託なら数百円から購入可能なので、年間240万円の投資枠で100銘柄以上を購入することも可能です。
実際に分散投資を行う際は、同じ業界・業種などに集中させず、できるだけ相互に価格が連動しない銘柄を選ぶことが大切です。
新NISAの「つみたて投資枠」&「成長投資枠」の使い方
2023年12月14日 お金の使い方
2024年から始まる新NISAはどのような制度なのか、何に注意したら良いのか知らないと、適切な使い方ができません。まだ投資について詳しくない人に向けて、新NISAの概要から使い方、投資の注意点まで解説します。
新NISAの概要
新NISAは、株式や投資信託などの運用によって生じた利益に対して通常20.315%かかる税金が非課税になる制度です。国が推し進めている「資産所得倍増プラン」の根幹を成す制度であり、投資初心者から玄人までが多大な恩恵を受けられます。
制度の概要は、以下のとおりです。
投資枠の種類 | 成長投資枠 | つみたて投資枠 |
---|---|---|
対象商品 | 上場株式や投資信託など | 投資信託やETF |
年間の投資枠 | 240万円まで | 120万円まで |
非課税保有限度額 | 1,800万円 | |
投資上限 | 1,200万円 | 1,800万円 |
投資可能期間 | 恒久化 | |
購入方法 | スポット購入、積立購入 | 積立購入のみ |
一括購入 | 可 | 不可 |
ここからは、新NISAを活用して投資をする際に、特に知っておきたい基礎知識を解説します。
つみたて投資枠と成長投資枠の併用
長期積立・分散投資に適した投資信託を投資対象とするつみたて投資枠と、上場株式やETFなど幅広い金融商品を投資対象とする成長投資枠を併用ができるので、運用方法に応じて各投資枠を使い分けることができます。
ボーナスを受け取る時期にもよりますが、おおよそ1年の半分が経っていると思われます。残り半年だからといって、新NISAの年間の投資枠MAX360万円を無理して使い切ろうとはせず、ご自身の投資の目標やライフスタイルに適した金融商品を選択し、資産運用することを心がけましょう。
※本記事は、2024年5月23日現在のものです。今後制度が変更になる場合もあります。