投資経験のない初心者を、AIがサポートする。そんなAIを活用した投資関連サービスが、続々と誕生しています。AIは投資の世界で今後どのように活躍していくのか、すでに利用されているサービスを紹介しながら、「投資×AI」の未来を予想します。
広く浸透したロボアドバイザー
ロボットアドバイザーは「ウェルスナビ」や「テオ」「楽ラップ」「SBIファンドロボ」などをはじめとする「AIが投資をサポートしてくれる」資産運用ツールです。投資に関する知識がまったくない人でも、簡単に資産運用を始めることができます。
ロボットアドバイザーには、運用のアドバイスをしてくれる「アドバイス型」と、お金を預けると自動でポートフォリオを構築して売買もしてくれる「投資一任型」があります。アドバイス型のロボットアドバイザーでは、投資商品の売買やリバランス(再配分)などは自分で行わなければなりません。投資一任型では、これらをすべて自動で行います。
これから資産運用を始めるなら、誰でも簡単に分散投資ができる、投資一任型のロボットアドバイザーに運用を任せてみてはいかがでしょうか。いくつかの質問に答えるだけで、今の自分に合った投資が手軽に始められます。
投資に慣れた人向けの「AI株価予想」
すでに株式投資を始めている中級者向けのサービスとして、AIが株価を予想し、投資のタイミングをサポートするものもあります。
口座を所有する個人投資家向けに、「AI株価見守りサービス」を提供している会社もあります。このサービスは、現在保有している国内株式の株価をAIが見守り、売却のタイミングをメールで通知してくれるものです。
その他に、午前7時20分になるとAIが日経平均を予想するサイト「投資の森」や、銘柄名や銘柄コードを入力すると、チャートや業績をもとに売買のタイミングを自動判定するWEBサービス「FISCO AI」などもあります。
なるべく損失を避けたい人や、より多くの利益を狙って売り時を逃してしまう人、忙しくてリアルタイムで株価をチェックできない人などは、利用する価値がありそうです。
今後投資の世界でAIはどう活躍するのか
あらゆる分野で活躍しているAIは、投資分野でも今後さらにその領域を拡大していくことでしょう。投資初心者にとっては、「知識がなくても簡単に資産運用ができる」AI投資はとても便利です。すでに投資を始めていて、ある程度の投資知識を有する中級者でも、株価下落時に慌てて株を売却してしまったり、売り時を逃してしまったりすることをAIが防いでくれるので、大いに役に立つはずです。
すべての人がAIを用いて投資をし、AI同士がお互いのパターンを学習するようになれば、市場の乱高下がほとんどなくなる可能性もあります。AIによって安定した投資を行えるようになれば、株式投資のハードルは大きく下がり、もしかするとほとんどの人が「株式投資をしている」状態になっているかもしれません。