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資産とは?貯金とは?資産づくりを成功させる5つのポイント

「資産を築きたい」と思っている人は多いでしょう。しかし低金利の昨今は、貯金(銀行預金)だけでは資産を増やすことができません。この記事では、資産づくりを成功させるポイントについて解説します。

資産とは

そもそも「資産」とは何でしょうか。この言葉をどの場面で使うかによって多少変わりますが、「換金できるもの」を指すことが多いでしょう。

資産には、大きく分けて「金融資産」と「実物資産」があります。実物資産は文字どおり「モノ」で、ゴールドや不動産などが該当します。その他、美術品や宝飾品、クルマ、腕時計なども実物資産と呼ぶことがあります。

資産(金融資産)の種類

金融資産には、貯金(銀行預金)や外貨預金、投資信託、株式、債券などがあります。

貯金(銀行預金)は、最も身近な金融資産といえるでしょう。銀行に預けておくと、金利に応じて利息がもらえます。しかし昨今は預金金利が極めて低いため、ほとんど増えません。

日本の平均金融資産額は?

「周りの人がどれくらいの資産を持っているか」は、知りたくてもなかなか聞けないものです。日本の平均金融資産額はどれくらいなのでしょうか。

金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査」(令和元年)によると、金融資産の平均保有額は単身世帯が645万円、2人以上世帯は1,139万円。平均値は一部の富裕層が大きく引き上げてしまう可能性があるため、より実態に近い中央値を見ると単身世帯は45万円、2人以上世帯は419万円となっています。

金融商品の種類別に見ると、単身世帯は「預貯金」が最も多く全体の4割以上を占め、「株式」「投資信託」と続きます。2人以上世帯でも「預貯金」が4割以上と最も多く、次いで「生命保険」「株式」です。家族を持つ人は、資金を生命保険に振り向けていることがわかります。

資産づくりにおける貯金の役割

資産づくりにおいて、貯金はどのような役割を果たすのでしょうか。

残念ながら現在は超低金利なので、ほとんど利息が付きません。3メガバンクの普通預金金利は0.001%であり(2021年4月現在)、1億円を1年間預けても利息はわずか1,000円です。

また、インフレリスクもあります。インフレとは、モノの価値が上がり、現金の価値が下がる現象のことです。現在日本で急激なインフレが起きる気配はありませんが、貯金はインフレが起きたとき、相対的に価値が低下するリスクがあります。

資産づくりを成功させる5つのポイント

では、資産づくりを成功させるためには、どのようなことを意識すればよいのでしょうか。5つのポイントに分けて解説します。

1.お金に働いてもらう

資産づくりで重要なのは、労働収入を得ながら資産運用をして、自分だけでなく「お金にも働いてもらう」ことです。つまり、お金にお金を生んでもらうのです。

例えば、資産の一部を株式で保有していた場合、その株式はあなたが働いているときも寝ているときもキャピタルゲイン(値上がり益)やインカムゲイン(配当)を運んで来てくれる可能性があります。もちろん、必ず利益が出るわけではありませんが、まずは「お金にも働いてもらう」という意識を持つことが大切です。

2.収入の一部を運用に回す

「お金にも働いてもらう」という意識を持ったら、収入の一部を運用に回してみましょう。「毎月○万円を運用に回す」と決めて、お給料から天引きするのも有効です。毎月数万円の積立でも、10年、20年と続けるとかなりの金額になります。

3.複利効果を味方につける

複利とは得た利息を元本に組み入れ、増えた元本に対して利息が付くことです。上記の「収入の一部を運用に回す」ことを継続しながら、運用で得た利益は使わずに再投資して、複利効果を享受しましょう。

資金を複利で運用していくと雪だるま式に資産が増えていくため、早く資産を形成できます。

4.出ていくお金(税金や手数料)を抑える

資産を築くためには、増やすだけでなく「いかに出ていくお金を少なくするか」ということも重要で、具体的には税金や手数料をできるだけ抑えることです。

違法な税金逃れはいけませんが、iDeCoやつみたてNISAなど税制優遇がある制度もいくつか存在します。場合によっては、損益通算によって課税所得を減らすことができたり、還付金をもらえたりすることもあります。

手数料も重要なポイントです。まったく同じ金融商品でも、金融機関によって手数料が異なることがあります。手数料の多寡は運用パフォーマンスに大きく影響するので、金融商品を売買する際は必ず手数料も確認しましょう。

5.自己投資して収入を上げる

ここまでは、主に資産運用に関するポイントを見てきましたが、金融資産や実物資産への投資と同じくらい、場合によってはそれ以上に、自己投資して収入を上げる努力も大切です。

資格を取得したり、スキルを磨いたり、人脈を広げたりするためには、時間もお金もかかります。しかし、惜しまずに自己投資することで、自らの収入が上がる可能性が広がります。

自己投資は、お金への投資と違ってすぐには利益が出ないので効果を実感しにくいところがデメリットといえますが、早いうちに自己投資して自分の価値を上げることで将来的には安定した利益を上げられることでしょう。

資産の種類や築き方を知って、自分の資産づくりに活かす

この記事では「資産を築きたい」と思っている人に向けて、資産づくりを成功させるポイントについて解説しました。資産の種類や築き方を知って、自分の資産づくりに活かしていきましょう。

※本記事は投資に関わる基礎知識を解説することを目的としており、投資を推奨するものではありません。

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