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お金が増えても満たされない? SNS時代の資産形成と自己肯定感のあり方

お金が増えても満たされない? 他人と比較しやすいSNS時代の資産形成と自己肯定感のあり方

貯蓄レースの落とし穴・SNS時代のメリット・デメリット

新NISAや投資信託の積立など資産形成に取り組んでいる人は多いと思います。特に資産形成の初期は、毎月給与から3万円、5万円とコツコツ積み立てていくことで、資産額が少しずつ増えていきます。

「資産額が増えている」という感覚が自己肯定感につながる方もいるでしょう。人によっては、生活を切り詰めてでも資産額を一刻も早く増やしたい、そして「職場を辞めたい」「FIREを目指したい」といった野望がある人もいるかもしれません。

また、100万円、500万円、1,000万円といった「貯金の壁」を突破できたときは、自然と自己肯定感も上がります。

その一方で「他の人より資産額が大きい」ということで、少し気が大きくなる方もいるかもしれません。私自身もサラリーマンとして働きながら副業でYouTubeをしていた頃、周りと比べて「自分のほうが資産が多い」ということを、どこかプライドにしていた時期がありました。

ただ、仮に頑張って毎月5万円を積立投資していたとしても、SNS上には毎月10万円、20万円と入金している人がいるのが現実です。

その結果、せっかく自分が積み上げてきた資産額よりも、より大きな資産額を持っている人を見つけてしまい、苦しくなる方が出てくるのです。他人と資産額を比べたくなくても、気づけば比較してしまうという点はSNS時代のデメリットです。

もちろん、SNSにはメリットもあります。XやYouTubeでは資産額をプロフィールに書いている発信者も多く、その資産額に「追いつけ、追い越せ」とモチベーションにつながる方もいます。資産形成を継続するための刺激として、SNSが機能する場面もあるのです。

一方でSNSで自己肯定感が削られてしまう方もいます。「この人に負けている」と感じて焦ってしまう人がいて当然です。

資産形成においてSNSはメリットもデメリットもあります。だからこそ、SNSとは「適度な距離感」で付き合う意識が大切です。

ぽんちよも陥った「お金」の敗北感

私は現在、32歳で1億円以上の資産を築いています。世の中全体で見れば、同世代としては資産額が大きい方に入ると思います。

特に20代の頃は副業とYouTube活動にも力を入れていました。収入面でも資産形成のスピードでも「人より進んでいる」という自負がありました。当時は富山県に住んでいたこともあり、周囲との比較ではなおさら「自分のほうが稼いでいる」「自分のほうが資産を積み上げている」と感じやすかったのだと思います。

言い換えるなら「井の中の蛙」のような状態だったのかもしれません。そして、その頃の私は、お金が自己肯定感の大きな源になっていました。

ところが、そんな私にも転機が訪れます。他の発信者の方と交流した際、私は強い敗北感を覚えたのです。

その方は当時、YouTubeの登録者数が私より少なく、規模としては小さなチャンネルでした。それでも私は直感的に「この人は伸びる」「1年後には自分を超える」と確信しました。収入も資産形成も、いずれ自分が追い抜かれると悟った瞬間、嫉妬というより、プライドを折られたような感覚に近かったです。

冷静に見れば、その時点での収入や資産は私のほうが上でした。それでも「1年後には負ける」というイメージが、私の中で明確な敗北感として立ち上がってきたのです。

なぜそこまで辛かったのでしょうか。理由は明確でした。当時の私の自己肯定感が、お金という一つの軸に依存し過ぎていたからです。お金のステージで負けることが、自分の人生の敗北のように感じられてしまいました。これが私の教訓です。

お金戦争の歴戦の猛者、私が到達した境地とは

先述の「敗北感」を味わった2022年、私は「このままではいけない」と気づきました。このような私の経験は、今、他の人と資産額を比べたり、お金で自己肯定感を保ったりしている人にとっては参考になるでしょう。

そしてそのような「他者と比較した際の資産形成の敗北=人生の敗北」とならないように、私が意識したのは、「自己肯定感の柱を複数持つ」ということでした。私と同じような感じ方を持つ人は、二軸、できれば三軸以上の柱を持つのが良いと思います。。

たとえば私は、お金以外の軸としてマラソンに取り組みました。「32歳で1億円の資産を持っている人」は少数派です。「フルマラソンを2時間40分以内で走れる人」も限られます。さらに、この両方を満たす人はもっと少なくなるでしょう。

強みや誇れる軸を複数持つと、他人との比較による消耗が減ります。もしお金の面で自分より上の人を見つけても「自分にはマラソンがある」という逃げ道ができます。逆にマラソンのタイムで自分より上の人がいても「自分にはお金の軸がある」と気持ちを保てるでしょう。

お金だけが自己肯定感の柱だと、上には上がいる世界で消耗しやすいということです。

人によって考えは異なり、また感じ方も異なるとは思いますが、SNS時代なら人の資産額・収入が可視化されるため、なおさら人との比較をしてしまい私と同じような感じ方をする人もいることでしょう。

そのため、いい意味での「柱」を複数持ち、自己肯定感の軸を分散しておく意識をおすすめします。

※本記事は投資に関わる基礎知識を解説することを目的としており、投資を推奨するものではありません。
※本稿は著者の見解に基づくものであり、Wealth Roadの運営会社の見解を示すものではありません。

ぽんちよ
ぽんちよ【投資&お金の勉強YouTuber】
20代の投資家。経済的自由とセミリタイアを目標に、日本株や米国株、つみたてNISA、iDeCoなど、幅広い金融商品へ投資を行っている。特に「高配当株を権利確定前に売却する」という独自の手法を実践。投資の源泉は、家計簿を駆使した徹底的な節約と、YouTube、ブログ、せどりといった副業への挑戦。現在は地方でのびのびと働きながら、自身の経験を元に投資初心者向けの解説や、お金、副業に関する情報を発信している。

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