※インベスコ・アセット・マネジメント株式会社が提供するコンテンツです。
先週市場を動かしたものは何か?
長期に重点を置く
世界で見られる好材料
先を見通しつつ冷静さを保つ
注目の日程
先週もまた投資家は、政策の不透明感と市場の動揺に見舞われました。先週の米国株式市場は大幅な売り越しとなり、金曜日の動きを受け米国株、特にテクノロジー株が大きく下落したことは驚くに値しません1。しかし米国が逆風にさらされる中で、世界の他の地域からは良い報せも舞い込んでいます。このような時こそ投資家は、短期的な市場の反応に一喜一憂せず、自身の時間軸に集中することが重要です。私たちが知り得たこと、そして注目していることは以下のとおりです。
先週、米国株にとって悪い報せがいくつかありました:
ここ8~10週間、投資家から同じ質問を受け続けていますが、それは「資産配分を変えるべきか?」というものです。私の答えはいつも同じです:長期の目線を持ち、3つの主要資産クラス(株式、債券、オルタナティブ)によく分散投資されている投資家であれば、通常それを維持する方が良いと考えられます。
「言うは易く行うは難し」であることは百も承知です。ニュースのヘッドラインや市場の動きは、投資家を大いに不安にさせることがあります。私から一つの見方をご提供しましょう。今週私の家族は、私の母の90歳の誕生日を祝う予定ですが、この不確実性と市場のボラティリティのさなかで母が誕生日を迎えるのは、ある意味ふさわしいように思います。母は1935年、フランクリン・ルーズベルトが大統領だった大恐慌のさなかに生まれました。生まれた月の米国の失業率は17.54%でした5。その後第二次世界大戦、1940年代の高関税、キューバ危機、ジョン・F・ケネディ大統領暗殺、ベトナム戦争、ウォーターゲート事件、スタグフレーション、1970年代の株式市場の低迷、冷戦終結、米国同時多発テロ事件(9.11)、世界金融危機など多くの出来事を経て生き抜いてきました。母の生きてきた時代において、不確実性こそが1つの確実性だったと言えます(またこのような騒乱と変化にもかかわらず、これと共に株式市場の数十年にわたる躍進もみられました)6。時には非常に劇的に売り越された時期もありましたが、株価は長期的には上昇してきました。
現在でも、米国が逆風にさらされる一方で、世界の他の地域からは良い報せも舞い込んでいます。例えば、ユーロ圏の製造業活動は改善に向かっているようです。直近の購買担当者景気指数(PMI)調査で製造業PMIが48.7に上昇し、ユーロ圏では過去26ヵ月で最高水準となったことにそれが示されています7。
以前にも申し上げたように、欧州では財政支出、特に防衛支出の大幅な増加という地殻変動的な変化が起きています。ドイツだけでなく、フランスも最近、防衛支出の大幅な増額を発表しました。私は、こうした動きは今後もさらに続くだろうとみています。これは欧州経済全般、特に製造業にとって良い兆候となるでしょう。私は、財政支出の増加により、景気が上向く兆しである「グリーンシュート」が今後数ヶ月のうちに見られるのではないかと考えています。
4月2日に大幅な関税引き上げが発効する可能性があることから、今週は非常に重要な週となります。この点は既に市場に大きな不安を与えています。さらに金曜日には、米国とカナダの月次雇用統計、そして消費者物価指数(CPI)やPMIが発表されます。また今週初めには、オーストラリア準備銀行の金融政策決定も予定されています。
ここ数週間に私がよくされる質問、「資産配分を変えるべきか?」に戻りましょう。この質問をされた時、私はたいてい次のように聞き返します:「大統領の任期より長期の時間軸でみていますか?」「(通常想定される)景気後退の期間よりも長期ですか?」「10年以上の長期ですか?」十分長い時間軸(私の母ほどである必要はありませんが)で構えていれば、特にポートフォリオが十分に分散されており、ボラティリティを緩和するのに役立つ低相関の資産クラスへのエクスポージャーがある場合、株式その他のよりボラティリティの高い資産クラスへの配分を維持することができるからです。今週は関税引き上げの可能性があり、市場の動揺や株を手放したくなる衝動が(気持ちはよく分かりますが)予想されることから、これを気に留めておくことが重要です。シートベルトをしっかりと締め、冷静さを保ちつつ前に進みましょう。そして私の母へ、誕生日おめでとう!
公表日 | 指標等 | 内容 |
---|---|---|
3月31日 | ドイツCPI | インフレの動向を追跡 |
3月31日 | シカゴ購買部協会景気指数(PMI) | 製造業・サービス業の経済の健全性を示す |
3月31日 | 日銀短観 | 日本企業の経済・業況に関する見方を追跡 |
3月31日 | 日本失業率 | 労働市場の健全性を示す |
3月31日 | オーストラリア準備銀行 金融政策決定 | 金利の道筋に関する最新の決定を発表 |
4月1日 | ユーロ圏CPI | インフレの動向を追跡 |
4月1日 | ユーロ圏失業率 | 労働市場の健全性を示す |
4月1日 | 米国雇用動態調査(JOLTS) | 求人、採用、離職に関するデータを収集 |
4月1日 | 米国製造業PMI | 製造業の経済の健全性を示す |
4月1日 | 米国ISM製造業PMI | 製造業の経済の健全性を示す |
4月1日 | インド製造業PMI | 製造業の経済の健全性を示す |
4月2日 | 米国ADP雇用統計 | 米国労働市場の健全性を示す |
4月2日 | 米国製造業新規受注 | 製造業の健全性を示す |
4月2日 | 日本サービス業PMI | サービス業の経済の健全性を示す |
4月2日 | 中国財新サービス業PMI | サービス業の経済の健全性を示す |
4月3日 | ユーロ圏サービス業PMI | サービス業の経済の健全性を示す |
4月3日 | 英国サービス業PMI | サービス業の経済の健全性を示す |
4月3日 | 米国サービス業PMI | サービス業の経済の健全性を示す |
4月3日 | 米国ISMサービス業PMI | サービス業の経済の健全性を示す |
4月3日 | 日本家計調査 | 消費の健全性を追跡 |
4月4日 | 米国雇用統計 | 米国の給与所得者数、週平均労働時間、時給及び 失業率のいくつかのバージョンを推計 |
4月4日 | カナダ雇用統計 | 雇用、失業、労働参加に関するデータを収集 |
クリスティーナ フーパー
チーフ・グローバル・マーケット・ストラテジスト
ご利用上のご注意
当資料は情報提供を目的として、インベスコ・アセット・マネジメント株式会社(以下、「当社」)が当社グループの運用プロフェッショナルが日本語で作成したものあるいは、英文で作成した資料を抄訳し、要旨の追加などを含む編集を行ったものであり、法令に基づく開示書類でも金融商品取引契約の締結の勧誘資料でもありません。抄訳には正確を期していますが、必ずしも完全性を当社が保証するものではありません。また、抄訳において、原資料の趣旨を必ずしもすべて反映した内容になっていない場合があります。また、当資料は信頼できる情報に基づいて作成されたものですが、その情報の確実性あるいは完結性を表明するものではありません。当資料に記載されている内容は既に変更されている場合があり、また、予告なく変更される場合があります。当資料には将来の市場の見通し等に関する記述が含まれている場合がありますが、それらは資料作成時における作成者の見解であり、将来の動向や成果を保証するものではありません。また、当資料に示す見解は、インベスコの他の運用チームの見解と異なる場合があります。過去のパフォーマンスや動向は将来の収益や成果を保証するものではありません。当社の事前の承認なく、当資料の一部または全部を使用、複製、転用、配布等することを禁じます。
MC2025-034
インベスコ・アセットマネジメン…