新NISAの成長投資枠では、数多くのアクティブファンドに投資ができます。そもそもアクティブファンドとは何なのか知らない方に向けて、運用方法や投資の注意点について解説している記事をピックアップしました。
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投資のプロが運用するアクティブファンドには、インデックスファンドにはない魅力があります。信託報酬などのコストはやや高めですが、そのコストに見合った専門的な調査・分析をもとに銘柄が厳選されます。
本記事ではインデックスファンドとの違いに着目しながら、アクティブファンドの魅力について解説します。
アクティブファンドとは、運用担当者(ファンドマネージャー)による調査・分析をもとに組み入れ銘柄が選ばれているファンドです。市場平均を上回る成績を目指しており、必要に応じて銘柄の入れ替えが行われます。
多くの投資信託には、運用目標(ベンチマーク)となる指数が設定されていますが、アクティブファンドにはベンチマークがない銘柄もあります。その代わりに、特定の指数に縛られない運用ができるため、幅広い資産に投資できるアクティブファンドも見られます。
投資信託では、複数の投資家から資金を集め、資産運用の専門家が投資を代行します。運用がうまく進めば投資家に利益が分配されますが、運用にはコストもかかっています。
投資信託で発生する費用のうち、運用や管理にかかる費用が信託報酬です。他の費用の種類についてもきちんと理解し、できるだけコストを抑えた運用を心掛けることが、利益を上げる大きなポイントの一つです。
投資信託の費用の一つ
投資信託で投資家が負担する費用には、いくつかの種類があります。信託報酬とは、投資信託で発生する費用の一つです。
投資信託の運用・管理には、さまざまなコストがかかっています。運用会社の運用費・報酬・法定資料作成費用、販売会社の取扱費・分配金や換金代金の支払事務費用、受託会社の資産保管・管理費用が、信託報酬でまかなうコストです。
純資産総額を受益権口数で割った「基準価額」は、信託報酬の金額を差し引いた後の価額です。信託報酬は、投資信託を利用する際の、年会費のようなものと考えれば分かりやすいでしょう。
初めての投資では、先駆者達の実体験やアドバイスが気になるものです。しかし、インターネットで検索すると同じテーマでも賛否が分かれています。それぞれに説得力のある理由が添えられているため、どのように判断すべきか、かえって迷ってしまうこともあるのではないでしょうか。
そのようなときは、視点を変えて見ることがおすすめです。「どちらが正しいか」ではなく、「どの立場だとそう思うか」に注目するとよいでしょう。
投資信託について情報を収集すると、やはり「おすすめ」と「おすすめしない」という記事がそれぞれいくつも見つかります。視点を変えて自分に必要な情報を見極めるために、まずは投資信託の仕組みをおさらいしておきましょう。
投資信託とは、株式や債券、不動産などさまざまな投資商品を組み合わせたパッケージ商品のことで、ファンドとも呼ばれます。少額からでも投資でき、運用をプロに任せられるため、初心者でも投資しやすいのが特徴です。
前回は投資信託のメンテナンスの重要性ついてお届けしました。これまで投資信託を核とした資産形成の考え方についてお届けしてきましたが、今回第20回目を最後に、投資信託を中長期で保有し続けて成功するためのポイントを総括します。
(1)「今流行っている」だけで投資信託を選んでいないか?
長期投資で重要なのは、「人気があって盛りあがっているからなんとなく良さそう」では失敗します。相場が盛り上がって高いときに買うのでなく、「安い時に多く買う」ことが好結果に繋がるケースが多いのです。
投資信託には「5G関連」「環境関連」など、相場のトレンドに合わせたテーマ型の投資信託が存在します。当然これらの商品が悪いというわけでなく、本当に中長期で保有し続けることができる投資対象か?今だけ話題になりそうではないか?あまり自分はメンテナンスに時間が掛けられないのに定期的にウォッチする必要がある投資対象に投資をしようとしてないか?など、自分自身が中長期で運用することができるかどうかが重要です。
アクティブファンドはインデックスファンドと比べられることがありますが、どちらか一方が優れているわけではありません。相場や経済の状況に合わせてアクティブファンドを運用することで、リターンを高められる可能性があります。今後もWealth Roadでは、アクティブファンドの基礎知識や運用方法について解説していきます。
※本記事は投資信託に関わる基礎知識を解説することを目的としており、特定ファンドの売買や投資を推奨するものではありません。