本当に必要?まとめ買いが危険な理由

『すごい!家計の自衛策』から一部抜粋
(本記事は、清水 克彦氏の著書『すごい!家計の自衛策』=株式会社小学館、2021年1月28日発行の中から一部を抜粋・編集しています)

収入がある人が陥りやすいのが「まとめ買い」という罠です。 一度にまとめて買うという買い方は、一見、合理的な方法に見えます。 仕事と家事、育児などに追われる共働き世帯などは、週末に近くの大型ショッピングモールや、大都市圏の郊外にある「コストコ」のような外資系格安量販店にクルマで出かけ、一週間分の食材や日用品を一度に買うという人もいます。

しかし、まとめ買いに慣れてしまうと、買い物かごをいっぱいにしないと物足りなくなり、ともすると「ついで買い」に走ってしまいます。 「リンゴが7個で500円? 安いからひと袋買っておこうか」 「欧州産のモッツァレラチーズがこんなに並んでいる。買って食べてみようか」 「歯磨き粉、確か残りが少なかったし、安いから2本補充しておこうか」
この発想が、じわじわと無駄に家計支出を増やしてしまう元凶です。

リンゴで言えば、ひと袋7個入りのものを買って、毎日食べますか? そもそも毎日、リンゴを食べたいですか? チーズにしても価格が安い国産のものと比べて美味しさにかなりの開きがあるのでしょうか? 歯磨き粉で言えば、実は先週も補充していて、洗面所の棚に何本も入っていたりしませんか?

こういう出費を抑えれば、冷蔵庫の中に食べる機会を逸してしまった食材が溜ま っていくようなロスを生むことはありません。 「どうして今月は食費にこんなにかかってしまったのだろう」と思う機会も減りますし、歯磨き粉だけでなくティッシュペーパーやトイレットペーパーなどが自宅の棚でだぶつくこともなくなります。

新聞の折り込みチラシを見比べて、せっかく安いスーパーに行ったにもかかわらず「まとめ買い」で散財してしまうと意味がありません。

スーパーマーケットでの買い物であれば、まだ許容範囲です。これがたとえば大手家電量販店だと、「まとめ買い」や「ついで買い」の出費がバカにならなくなります。電子レンジを買い替えようと店に入り、ついでに最新型のエアコンまで購入してしまえば、余計な出費は万単位になってしまいます。

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