2022年に入ってから、世界では急激なインフレが進んでいます。国際通貨基金(IMF)によると、2022年は世界のインフレ率が8.8%になる見込みであり、その後もしばらくはインフレが続くと予想されています。
不安定な経済状況から資産を守るには、リスクを抑えやすい金融商品を選ぶことが大切です。本記事ではインフレに備えられる商品として、「インベスコ リアル資産成長ファンド(毎月決算型)」の概要や魅力を紹介します。
目次
「インベスコ リアル資産成長ファンド(毎月決算型)」は、主に世界のリアル資産関連株式(不動産・インフラ・自然資源・森林など)に投資をする金融商品です。一般的なファンダメンタルズ分析や独自のESG評価基準を踏まえて、長期の成長を期待できる銘柄が組み込まれています。
運用会社 | インベスコ・アセット・マネジメント株式会社 |
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投資対象資産 | リアル資産関連株式 |
投資対象国 | 日本を含む全世界 |
為替ヘッジ | なし |
分配方針 | ・毎月18日の決算日に分配(休業日の場合は翌営業日) ・基準価額や市況、残存信託期間などから分配金額を決定 ・委託会社の判断によって分配が行われない場合もある |
名称の通り、基本的には分配金が毎月支払われるファンドであり、2022年には毎月20円(1万口あたり)の分配金が発生しています。2020年4月以降は基準価額も伸ばしているため、取引のタイミング次第では譲渡益を期待できるでしょう。
予定分配金は毎年3月の決算日(基準日)の基準価額によって、以下4つのルールに基づいて決定されます。
<ルール1>
毎年、基準日の基準価額の10%程度を目安とし、あらかじめ翌月の決算日以降1年間(12期分)の予定分配金が決定されます。
<ルール2>
毎月の分配金は、予定分配金の総額を12期分で除した額とし、原則として12ヵ月間継続されます。ただし、予定分配金の総額が決定した後、基準価額や市況動向などの状況によっては、分配金額が変更になる場合や分配が行われない場合があります。
<ルール3>
分配金は原則として投資の収益にかかわらず基準日に決定された予定分配金の総額に基づいて支払われるため、分配金額が各期に発生した収益を超えて支払われる場合、相対的に市場と比べて基準価額が上昇しないことから実質的に基準価額にマイナスの影響を与えます。
<ルール4>
分配金が支払われた場合、その金額相当分、基準価額は下落します。
インベスコ リアル資産成長ファンド(毎月決算型)の投資対象である「リアル資産関連株式」とは、どのような資産なのでしょうか。ここからは、リアル資産の3つの特徴を紹介します。
リアル資産とは、不動産やインフラストラクチャー、自然資源などの実物資産のことです。これらの取得には多額の資金が必要であり、さらに規制への対応も求められることから、リアル資産関連事業は参入障壁が高いとされています。
参入障壁が高いビジネスモデルは、仮に成功しても他社から追随されにくい傾向があるため、投資家にとっては成長性・安定性を期待できる事業といえるでしょう。
一般的にリアル資産関連事業(不動産やインフラストラクチャーなど)は、長期契約を前提としたビジネスが中心です。将来のキャッシュフローを予測しやすいため、将来性や成長性を判断しやすい傾向があります。また、参入障壁の高さによって業界構造も変化しにくいので、収益の見通しを立てやすくなっています。
相対的に高い配当利回りを期待できる点も、リアル資産を保有する企業の魅力でしょう。前述の通り、収益の見通しが立てやすいため、配当金を出しやすい企業が相対的に多いといえるでしょう。
国際通貨基金(IMF)のレポートでは、2023年のインフレ率は6.5%、2024年のインフレ率は4.1%と予想されています。世界のインフレは徐々に減速する見込みですが、しばらく続くことを想定した資産運用が重要になります。
今後はどのような要因でインフレが進むのか、主なものを確認していきましょう。
地政学的なリスクとしては、ロシアによるウクライナへの侵攻などが挙げられます。2022年11月現在でも情勢は落ち着いていません。
今後も他の国で同じような事態に陥った場合、当事国の判断によってさまざまな商品を輸出入できなくなったり、部品の流通が滞ったりする恐れがあります。その結果、エネルギー危機が起こったり、サプライチェーン(供給網)の組み直しが迫られたりすることによって、企業の生産コストが上昇する可能性が考えられます。
地球温暖化や干ばつなどの気候変動も、深刻なインフレ要因になる可能性があります。
分かりやすい例としては、農作物の不作による食品価格の上昇が挙げられるでしょう。その他の業界についても、世界中の企業が気候変動対策に注力すると、さまざまな分野で製造コストが増加する恐れがあります。
インフレが急激に進むと、その国の中央銀行は経済を安定させるための政策を実施します。しかし、中央銀行による政策には限界があり、特に供給サイドをコントロールすることは難しいとされています。
つまり、エネルギーの採掘量不足や人材不足のように、インフレの主要因が供給サイドにある場合は、不安定な経済状況となる可能性が高まるでしょう。
政府支出の増加も、インフレ要因になりえます。
国際通貨基金(IMF)の世界債務データベースによると、2020年における世界債務は過去最高額となる226兆ドルに達しました。主な原因としては、デジタル化による所得格差への対策や、新型コロナウイルス感染症への対策などが考えられます。
また、ウクライナ侵攻のような地政学的リスクが発生すると、軍事支出の増加によってインフレを引き起こす可能性も考えられるでしょう。
国内ではインフレ要因として、円安も軽視できません。米ドル円は2022年2月頃から円安方向に動いており、同年10月には1990年以来となる1ドル=150円台を記録しました。このように円安が進むと輸入物価が上昇しやすいため、インフレ要因となります。
多くのインフレ要因がある現状では、どのような資産への投資が望ましいのでしょうか。ここからはインフレに強い投資先として、4つのリアル資産とそれぞれの特徴を紹介します。
土地や建物などの不動産は、インフレになると資産価値が上昇します。また、通貨のような発行主体がないため、国・自治体の財政危機による影響が限られています。
米国の状況を見てみましょう。住宅価格が2021年に前年比18.8%増と1988年以降で最高値を記録しました。
米国では2021年1月にインフレ率が1.4%から同年12月までに7.0%まで伸びていました。2021年は賃料と同様にインフレ率も大幅な上昇を見せています。
ただし、不動産価格とインフレ率は必ずしも同じ動きをするわけではありません。地域や物件の種類によっても違いがあるため、投資の前には情報収集や分析が必要です。
インフラストラクチャーとは、地域社会に欠かせない設備・施設のことです。「インフラ」と略されることが多く、企業活動に関わる「経済的インフラ(空港や道路など)」と、公的機関が運用する「社会的インフラ(病院や学校など)」の2つに分けられています。
基本的にインフラストラクチャーは生活に欠かせないものであり、インフレが起こっても利用者が大きく減る可能性は低いとされています。また、運用コストの増加分を利用料金に転嫁しやすいので、全体としてインフレに強いという特徴を持っています。
ただし、金利上昇局面では収益が減少するため、投資の前には経済情勢や各国の中央銀行の動向を確認する必要があります。
エネルギーや農作物などの自然資源も、インフレになると価格が上昇する傾向にあります。
例えば、2022年から本格化したウクライナ侵攻では、サプライチェーンが滞ったことで多くの農作物が値上げされました。また、金やプラチナなどの貴金属も、新型コロナウイルス感染症が広まり出した2020年2月頃からは価格が上昇しています。
前述で紹介した「インベスコ リアル資産成長ファンド(毎月決算型)」の投資先には、エネルギー関連や肥料関連、農業ソリューション、バイオ燃料、鉱山採掘会社などの幅広い分野が含まれています。自然資源に興味がある人は、選択肢の一つとして当ファンドを検討してみましょう。
CO2(二酸化炭素)を吸収する森林資源は、近年注目されているリアル資産です。
2015年にSDGs(持続可能な開発目標)が採択されるなど、現代では多くの地域で環境対策が注目されています。ESG投資(※)を行う投資家も増えてきており、2021年に入ってからは日本でも木材などの輸入価格が上昇しました。
(※)「環境・社会・ガバナンス」の観点から投資先を選ぶ手法。
森林には干ばつなどの自然災害を防ぐ役割もあり、さらに建築用資材や紙などの関連製品は生活必需品です。実需に支えられた資産であるため、投資対象としては安定したリターンを期待できるでしょう。
2020年からは不安定な経済が続いており、中でもインフレ率は世界的に高まっています。このような状況下で資産を守るためには、インフレに強い資産をポートフォリオに組み入れることを検討しましょう。さまざまなリアル資産に分散投資ができる「インベスコ リアル資産成長ファンド(毎月決算型)」は、その選択肢の一つになります。
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上記は Wealth Roadのスポンサー企業であるインベスコ・アセット・マネジメント株式会社の「インベスコ リアル資産成長ファンド(毎月決算型)」について、ZUU株式会社が編集して作成した情報提供用の記事であり、記事で紹介している情報は過去の実績等であり、将来の投資成果を示唆あるいは保証するものではありません。また、上記ファンドの売買や投資を推奨するものでも、将来のファンドの値上がりを保証するものでもありません。
■インベスコ・アセット・マネジメント株式会社の投資信託に関する注意事項は下記の通りです。
ファンドの投資リスク
ファンドは預貯金とは異なり、投資元本は保証されているものではないため、基準価額の下落により、損失を被り、投資元本を割り込むことがあります。ファンドの運用による損益はすべて受益者に帰属します。ファンドは実質的に国内外の株式・不動産投資信託証券など値動きのある有価証券等に投資しますので、以下のような要因により基準価額が変動し、損失を被ることがあります。購入のお申し込みの際は、投資信託説明書(交付目論見書)をあらかじめ、または同時にお渡ししますので、必ず内容をご確認いただき、ファンドの内容・リスクを十分ご理解のうえ、ご自身でご判断ください。
基準価額の変動要因として、①価格変動リスク、②信用リスク、③カントリー・リスク、④為替変動リスク、⑤流動性リスク、その他の留意点などがあります。詳しくは、投資信託説明書(交付目論見書)をご覧ください。
※基準価額の変動要因は、上記に限定されるものではありません。
お客さまにご負担いただく費用
投資信託は、ご購入・ご換金時に直接的にご負担いただく費用と信託財産から間接的にご負担いただく費用の合計額がかかります。
【直接的にご負担いただく費用】
●購入時手数料:購入の申込受付日の翌営業日の基準価額に販売会社が定める3.30%(税抜3.00%)以内の率を乗じて得た額
●信託財産留保額:ありません。
【信託財産で間接的にご負担いただく費用】
●運用管理費用(信託報酬):投資信託財産の純資産総額に年率0.858%(税抜0.78%)を乗じて得た額とします。投資対象
●その他の費用・手数料:
組入有価証券の売買委託手数料、資産を外国で保管する場合の費用などは、実費を投資信託財産中から支払うものとします。これらの費用は運用状況などによって変動するため、事前に具体的な料率、金額、計算方法および支払時期を記載できません。
・監査費用、目論見書・運用報告書の印刷費用などは、投資信託財産の純資産総額に対して年率0.11%(税抜0.10%)を上限として、毎計算期末または信託終了のとき、投資信託財産中から支払うものとします。
・マザーファンドが投資対象とする投資信託証券において、管理事務代行報酬((年率0.30%以内)、監査費用、売買手数料、保管費用等の各種費用がかかります。
※お客さまにご負担いただく費用の合計額については、保有期間などに応じて異なりますので、表示することができません。
【当資料のお取り扱いにおけるご注意】
当資料は、情報提供を目的としたものであり、法令に基づく開示書類でも特定の金融商品の投資勧誘を目的としたものでもありません。当資料は信頼できる情報に基づいて作成されたものですが、その情報の確実性あるいは完結性を表明するものではありません。また、過去の運用実績は、将来の運用成果を保証するものではありません。当資料で詳述した分析は、一定の仮定に基づくものであり、その結果の確実性を表明するものではありません。分析の際の仮定は変更されることもあり、それに伴い当初の分析の結果と差異が生じる場合があります。当資料の中で記載されている内容、数値、図表、意見などは特に記載がない限り当資料作成時点のものであり、今後予告なく変更されることがあります。分配金の支払いおよびそ
ファンドの購入のお申し込みの場合には、投資信託説明書(交付目論見書)を販売会社よりあらかじめまたは同時にお渡ししますので、必ず内容をご確認の上、ご自身でご判断ください。 投資信託は預金や保険契約と異なり、預金保険機構または保険契約者保護機構の保護の対象ではありません。また、登録金融機関は投資者保護基金には加入しておりません。ファンドのお取引に関しては、金融商品取引法第37条の6の規定(いわゆるクーリングオフ)の適用はありません。ファンドは、実質的に国内外の値動きのある有価証券など(外貨建資産には、為替変動リスクもあります。)に投資しますので、基準価額は変動します。したがって、元本が保証されているものではありません。これらの運用による損益はすべて受益者の皆様に帰属します。
商号等:インベスコ・アセット・マネジメント株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第306号
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