「キャッシュレス・消費者還元事業」は2019年10月の消費増税にあわせてスタートし2020年6月まで行われます。日本国内における店舗やネットの購買において現金を使わない「キャッシュレス決済」を促進させるきっかけとなりました。今後はさらに消費の現場で現金が使われなくなるシーンが増えていくことでしょう。ただキャッシュレス決済がもたらすのは、必ずしもメリットだけとは限りません。
これまで現金を中心に行われてきた小売りの現場では、さまざまなデメリットもささやかれています。そんなキャッシュレス決済がもたらすメリットとデメリットについて、あらためて確認しておきましょう。
キャッシュレス決済には、主に次のような特徴があります。
そもそもキャッシュレス決済とは、現金を用いない決済方法のことです。インターネット上の売買だけでなく実店舗での商品やサービスの購入でもクレジットカードや電子マネー、QRコード決済を活用することにより現金を使用することなく取引できます。
キャッシュレス決済のメリットは、やはり現金を用意しなくて済むことです。特におつりなどで細かい小銭が生じることもなくスムーズに買い物をすることができます。スマホアプリなどを活用すれば、その場で残高確認をすることもでき、管理も非常にスマートです。さらに2020年6月まではキャッシュレス対象店舗なら2%もしくは5%のポイント還元が受けられます。
一方でキャッシュレス決済のデメリットは、「準備に手間がかかる」「使い慣れるまでが大変」「セキュリティの問題がある」などが挙げられます。特にこれまで現金で買い物をしてきた人からするとお金の動きが見えにくくなるため「不安が増す」という声もあるのです。
このようにキャッシュレス決済にはメリットとデメリットがあります。いまだに対応していない店舗もあるため、日本国内における消費行動がすべてキャッシュレス化されるのはまだ先のことです。キャッシュレス決済が浸透していく間に既存のデメリットがどのように解消されていくのか、その動向を注視しておきましょう。