ホーム > 資産管理 > 投資で失敗しないために気をつけるべきポイントとは?
(画像=nateejindakum/stock.adobe.com)

投資で失敗しないために気をつけるべきポイントとは?

投資に勝率100%の方法はありません。投資である以上、利益が出るときもあれば、失敗する(損失が出る)ときもあります。重要なのは、投資を継続できなくなるような大失敗(立ち直れない失敗)を避けることです。

今回は、よくある投資の失敗例とその解決策を見ていきましょう。

投資の失敗例とその解決策

投資の失敗例にはどのようなものがあり、そのような失敗をしないためにはどのような行動を取ればよいのでしょうか。ここからは、投資の失敗例とその解決策について解説します。

1.よく理解していない商品を買ってしまう

まず紹介したい失敗例は、「よく理解していない商品を買ってしまう」ことです。具体的には、内容をよく調べずに「みんなが買っているのだから大丈夫だろう」と人気ランキングの商品を買ってしまう、利回りにつられて買ってしまう、などが挙げられます。

自分がよく理解していない商品は、どのようなときに利益が発生し、どのようなときに損失が発生するかよくわかりません。「どのようなときに損失が発生するかわからない」ということは、「自分には関係ない」と思っている市場動向によって、思いもよらぬ損失を被るおそれがあるということです。

どのようなときに損失が発生するかわからないと、損失が発生したことに気づくのが遅れたり、どのように対処すればよいかわからなくなったりします。そのため、大きな失敗につながりやすいのです。

この失敗を避けるためには、「自分がわからないものには投資しない」ことが重要です。言い換れば、「自分で勉強しなければならない」ということ。十分にリサーチし、納得できるものだけに投資するようにしましょう。

2.集中投資をしてしまう

「集中投資をしてしまう」ことも、投資においてよくある失敗例です。具体的には1つ、もしくはごく少数の銘柄に投資資金の大半を投じることなどが挙げられます。「少ない資金で大きな利益を上げるためには集中投資も必要」という意見にも一理ありますが、大きな利益が期待できることの裏側には、大きなリスクがあることを忘れてはなりません。

この失敗を避けるためには、「分散投資を徹底する」ことが重要です。特に、ある程度の資産を築いた人が、集中投資に失敗して資金を大きく減らしてしまうと、経済的なダメージはもちろん、精神的なダメージも受けます。さまざまな資産に資金を分散して、リスクを低減しておきましょう。

3.短期間で大きな利益を上げようとする

「短期間で大きな利益を上げようとする」ことも、よくある失敗例です。具体的には、デイトレードやボラティリティの大きな資産の短期取引などが挙げられます。

確かに、取引の回数を増やせば、それだけ利益を出すチャンスが増えます。しかし、高い確率で利益を出すスキルがないと、取引を重ねれば重ねるほど資金は目減りしてしまいます。

また、ボラティリティが大きいということは、予想が当たれば短期間で大きな利益を得られますが、予想が外れると短期間で大きな損失を抱えることになります。どちらも上級者向けの取引といえるでしょう。

この失敗を避けるためには、「長期投資を徹底する」ことが重要です。短期間で大きな利益を上げたい気持ちは理解できます。しかし失敗を避けるためには、投資経験と知識が豊富な上級者以外は長期投資を前提にするのがおすすめです。

4.損切りができずに塩漬け状態になる

「損切りができずに塩漬け状態になる」ことも、よくある失敗例です。具体的には、損切りするタイミングを逸してしまい、大きな含み損を抱えたままずっと保有することになり、その資金が拘束されている状態です。

この失敗を避けるためには、「損切りルールを決めて、機械的に損切りすることを徹底する」ことが重要です。できることなら損切りはしたくありませんが、人間は「もしかしたら、これから上昇するのではないか」といった根拠のない希望を抱きがちなので、損切りのルールを作って守り、例外を作らず機械的に損切りを実行する必要があります。

塩漬け状態になってしまうとその資金を動かせないため、他の収益機会の損失につながります。損切りのルールを遵守、徹底するとよいでしょう。

5.信用取引やFX取引などでレバレッジをかけている

「信用取引やFX取引などでレバレッジをかけている」ことも、よくある失敗例です。これは「3.短期間で大きな利益を上げようとする」と一緒に行われる場合も多いでしょう。レバレッジ自体は悪ではありませんが、良い方向にも悪い方向にもレバレッジがかかるわけですから、使い方を間違えると大きな損失を抱えることになります。

この失敗を避けるためには、「原則としてレバレッジはかけない」ことが重要です。どうしてもレバレッジをかけて取引したいときは、「4.損切りができずに塩漬け状態になる」で説明したとおり、損切りルールを決めて機械的な損切りを徹底するようにしましょう。

気をつけていれば、立ち直れないような大失敗は避けられる

ここまで、よくある投資の失敗例とその解決策を見てきました。投資に勝率100%の方法はなく、失敗はつきものです。

しかし、十分気をつけていれば、立ち直れないほどの大失敗は避けられます。上記の投資の失敗例と解決策を参考にしながら、賢く投資を進めていきましょう。

※本記事は投資に関わる基礎知識を解説することを目的としており、投資を推奨するものではありません。

本サイトの記事は(株)ZUUが情報収集し作成したものです。記事の内容・情報に関しては作成時点のもので、変更の可能性があります。また、一部、インベスコ・アセット・マネジメント株式会社が提供している記事を掲載している場合があります。 本サイトは特定の商品、株式、投資信託、そのほかの金融商品やサービスなどの勧誘や売買の推奨等を目的としたものではありません。本サイトに掲載されている情報のいかなる内容も将来の運用成果または投資収益を示唆あるいは保証するものではありません。最終的な投資決定はご自身の判断でなさるようお願いいたします。 当サイトご利用にあたっては、下記サイトポリシーをご確認いただけますようお願いいたします。