今年もクリスマスが近づいてきました。クリスマスディナーにイタリアンやフレンチのお店をチョイスする方も多いでしょう。レストラン・ホテル予約サイトを運営する一休が行った調査によると、2017年のクリスマスレストランの予約はイタリアンが最も多く約3割、「イタリアン」「フレンチ」「その他洋食」で全体の7割を占めるなど、洋食系が人気となっています。
しかし費用対効果の観点でいうと、クリスマスディナーにイタリアンやフレンチを選ぶのはあまり良い判断とはいえないかもしれません。その理由とともに、どこで食事をするのが良いかを見ていきましょう。
多くのレストランではクリスマス用のスペシャルコースが提供されます。実はこのスペシャルコースは割高に設定されているケースも多いのです。実際、前述の調査によれば、クリスマス時のレストランの予約価格は通常時より2割程度高くなっているとのことです。やはりクリスマスには奮発する人が多いのでしょう。
クリスマスはレストラン側にとっても書き入れ時になります。通常1日に2回転するお店が、クリスマスだけは3回転というところも珍しくなく、ゆっくり過ごすことが難しい可能性もあります。通常時に比べて雰囲気は味わえるかもしれませんが、費用対効果の面でいうと通常時より投資効率は悪いでしょう。
こうしたことから考えると、クリスマスの食事に洋食を選ぶのは王道とも言えますが、投資効率という面で見ると少し違った選択が見えてきます。ではどのような選択肢があるのでしょうか?
投資効率面からクリスマスディナーを選ぶとしたら「お寿司屋さん」が穴場と考えられます。なぜなら、多くの人がフレンチやイタリアンを選ぶため、比較的空いており予約がとりやすい可能性が高いからです。普段なかなか行けない店にいくチャンスともいえます。
またお寿司屋さんでは、クリスマス用のスペシャルコースを提供している店は少なく、通常通りの価格で食べることができるお店が多いでしょう。クリスマスという特別な日に、良いお店で通常と同じ価格、同じ雰囲気で食事ができるのはある意味バリューがあると感じませんか?
さらにクリスマスにお寿司屋さんを選ぶのは、通常の人と違った行動をとるという意味で、話題になりやすいでしょう。お寿司屋さんの醍醐味の一つである寿司職人さんと会話ができるチャンスも多くなるかもしれません。
言ってみれば、クリスマスのフレンチやイタリアンが「順張り戦略」なのに対し、クリスマスの寿司は「逆張り戦略」です。同じように、和食や中華も逆張り戦略になるでしょう。
投資の世界には「人の行く裏に道あり花の山」といった有名な相場格言があります。これは人と同じことをやっていては大きな成功は得られない、むしろ他人と反対のことをやったほうがうまくいく可能性が多いことを説いています。要するに、逆張りすることでより高いリターンを得ることができる場合が多いことを示唆しています。
逆張り戦略と聞くと無謀なギャンブルをしているかのように感じる方もいるでしょう。しかし、値が張る冬もののコートはシーズンが終わる2〜3月が狙い目、エアコンは夏の暑さが過ぎた10月が一番安くなるといったことからも分かるように、買うタイミングや利用するタイミングを上手く考えることで、価格を抑えながら同じ満足度を得ることができるのです。
今年のクリスマスは、いつもと少し趣向を変えてお寿司や和食にしてみてはいかがでしょうか。