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アクティブファンドの選び方!5つの視点でファンドを確認しよう
(画像=metamorworks/stock.adobe.com)

アクティブファンドの選び方!5つの視点でファンドを確認しよう

アクティブファンドは多種多様な商品があることが魅力ですが、種類が多くて、どのファンドに投資すれば良いのか判断に迷うという方もいるのではないでしょうか。

アクティブファンドには、投資の判断材料になる特徴がいくつかあります。本記事では「テーマ VS 王道」「投資対象(アセット)」「分配金」「運用力」「運用期間」の5つに分けて、アクティブファンドの選び方を解説します。

アクティブファンドの選び方5選

選び方1.市場が伸びるテーマを扱うファンドか、あるいは株式投資の王道を行くファンドを選ぶ

市場の成長性が高いと予想されるテーマの株式を中心に投資するファンドを選べることもアクティブファンドの魅力です。

また、企業の成長性や株主還元の方向性、配当、キャッシュフローの創出力に着目したり、割安度などに着目した分析を行ったり、テーマを絞らず世界中の株式の中から、良い銘柄だけに厳選投資する株式王道を行くファンドもあります。

まず、テーマ型のファンドについては、いま話題となっているテーマや、今後株価の上昇が期待できるテーマに属する株式を購入することで、大きな収益を得られる可能性があります。ただし、大きなリターンが期待されるのと同時に、その分だけリスクがあることも覚えておきましょう。

2023年7月時点で話題になっているテーマの例としては、以下が挙げられます。

・半導体
・人工知能
・生成AI
・全個体電池
・インバウンド
・量子コンピューター
・グローバルニッチ

上記のように話題のテーマは枚挙にいとまがないですが、ご自身が理解できる・関心のあるテーマを調べてみると投資のヒントが見つかるかもしれません。

一方、株式投資の王道を行くファンドは、テーマを絞っていない分、どの局面でもファンド・マネージャーが良いと判断した銘柄に厳選投資しており、世界の中でも特に優良な企業だと考えられる企業に投資することが可能です。

また、テーマが廃れてしまったのかどうかを気にすることなく、投資を継続できるメリットがあると考えられ、自分で特定のテーマだけに絞る意向がなければ、アクティブ運用をこれから試そうとする方々にとっても分かりやすいものと考えられます。

選び方2.市場が伸びるアセットのファンドを選ぶ

アクティブファンドが投資対象とするアセット(※)は株式だけではなく、債券や不動産などもあります。各アセットは景気や金利などの経済状況によって値動きの傾向が異なるので、今後市場が伸びる、あるいは価格が上昇すると予想されるアセットに投資することで、相対的にリターンを高めることができるかもしれません。

(※)投資対象となる資産のこと。例えば、株式や債券、不動産など。

選び方3.分配金のあるファンドを選ぶ

アクティブファンドの中には、分配金を出すものがあります。分配金を自動的に再投資に回すファンドもありますが、分配金を受け取ることで使い道が広がります。例えば、分配金は現金で受け取ることができるので、違うファンドへの投資に回したり、生活費に充てたりすることができます。

分配金を出しているファンドを選ぶ際は、過去のパフォーマンスを確認することが大切です。具体的には、分配金込みの基準価額(※1)を確認しましょう。分配金はファンドの資産から支払われるため、資産が減った分だけ基準価額が下がることになります。

その結果、一見すると過去の基準価額が下落傾向になっているケースもあります。このようなファンドでも分配金込みの基準価額は上昇傾向である可能性があるので、トータルリターン(※2)を確認することが大切です。

(※1)投資信託の値段のこと。
(※2)投資信託を購入した時点から現在までの累積分配金を含む損益のこと。

選び方4.運用力のあるファンドを選ぶ

ファンドはファンドごとに運用方針があり、独自の基準で運用されています。運用方針や投資先の基準が「明確で理解しやすいか」「将来性を感じられるか」などの観点でファンドの詳細を確認した後は、それらがパフォーマンスにつながっているのかも確認しましょう。

このパフォーマンスはネット上で公開しているサイトもありますが、各ファンドが出している 「月次レポート」などにも記載されています。「月次レポート」にはパフォーマンスの変動要因も載っているものもあるので、ファンドの分析に活用できる資料です。

注意したい点としては、パフォーマンスは過去の実績なので、将来の結果を保証するものではないことが挙げられます。この点を踏まえて、今後の基準価額がどうなるのかを分析してみましょう。

選び方5.新規設定のファンドはすぐに投資しない

国内のファンドは、少ない年でも年間300本前後(※)のファンド(契約型公募投信)が新たに設定されています。

新しいファンドの中には魅力的なものもありますが、判断材料が少ないことで、投資判断を下すのが難しいこともあります。ファンドの過去の運用実績がないため、ファンドを評価する重要な要素であるパフォーマンスが分からないからです。

海外などでの実績があれば、それも踏まえて判断するか、あるいは、ある程度実績が蓄積され、分析や評価ができる状況になるのを待ってから投資判断を下しても遅くはないでしょう。

(※)参考:投資信託協会「投資信託の主要統計等ファクトブック

相場状況に応じてポートフォリオを変更しよう

景気や金利などの経済状況が変わった場合、その時々の投資環境に適しているテーマやアセットを対象としたファンドへの投資を検討してみましょう。テーマの話題性が薄れたり、将来の見通しが変わったりしたときには、すぐにポートフォリオの見直しができるように準備しておきたいものです。

※本記事はアクティブファンドに関わる基礎知識を解説することを目的としており、特定のファンドの売買や投資を推奨するものではありません。

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