つみたてNISAは証券会社や銀行など多くの金融機関で取り扱われています。そのため、「どこでも同じなのか」「どのように選べばいいのか」など迷っている方も多いでしょう。金融機関選びのポイントとともに、金融機関ランキングを紹介します。
目次
つみたてNISAを利用する場合、金融機関選びが大切だと言われる理由は主に次の2つです。
つみたてNISAは1人につき1口座に限られており、複数の金融機関に申し込むことはできません。また、法令で仕組みや制度の内容が決められているため、どの金融機関を利用しても「非課税で投資信託を運用できる」というメリットは同じです。
ただ金融機関によって、つみたてNISAで購入できる投資信託の銘柄は異なります。リスクやリターンの割合、手数料など自分が希望する運用スタイルを提供している金融機関を選びましょう。
金融庁が公表しているリストによると、つみたてNISAを取り扱っている金融機関は567社(2020年9月15日時点)。証券会社や銀行、郵便局、労金、農協などさまざまな金融機関があり、ネット専業銀行やネット証券なども含まれています。自分に合う投資信託やサービスを提供している金融機関を選ぶことが大切ですが、数百社におよぶ金融機関から1社だけを選択するのは簡単ではありません。
そこでおすすめなのが金融機関ランキングの活用です。ランキングを確認することで選択肢が絞れるだけでなく金融機関選びで注目すべきポイントもわかりやすくなります。
つみたてNISAを利用するための金融機関ランキングは、インターネットなどで検索できます。基本的に複数の基準を比較し総合的に判断されたランキングではありますが、必ずしもランキング上位の金融機関を選べばいいわけではありません。以下のような3つの項目をチェックし、自分に合う金融機関を選ぶことが大切です。
ポイント1.取扱銘柄数
金融機関が取り扱っている銘柄数が多いほど自分に合う投資信託が見つかる確率が上がります。
ポイント2.最低積立金額
つみたてNISAの年間積立上限額は40万円と決まっていますが「いくらから積み立てできるか」は金融機関によって異なります。少額から積み立てできるほど気軽にはじめることができるでしょう。
ポイント3.その他サービス
金融機関独自にさまざまなサービスを提供しています。運用に便利なツールやポイント・キャッシュバック制度など、「お得なサービスがあるかどうか」もチェックしてみましょう。
多くの場合、ランキングの対象となっているのは大手証券会社やネット証券などの金融機関です。特に地方銀行などはランキングの対象となっていない場合もあります。そのため生活口座など普段から付き合いがある金融機関、自宅や勤務先の近くにある金融機関を選びたい人にとっては、このようなランキングも意味なく感じるかもしれません。
しかし自分が選ぼうと思っている金融機関があれば、サービスや手数料などをランクインしている金融機関と比較することも可能です。長い付き合いができそうかどうか、判断しやすくなるでしょう。
金融機関を選ぶには、取り扱い銘柄数や最低積立金額、そして金融機関ならではの独自のサービスを確認することが大切です。前述したこれら3つのポイントを幅広くカバーしているのが、大手ネット証券だと言われています。中でもおすすめのネット証券を5社比較してみましょう。
金融機関名 | 取扱銘柄数 | 最低積立金額 | 積立方法 | その他サービス |
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SBI証券 | 164本 | 100円 | 3コースあり ・毎月 ・毎週 ・毎日 | ・「かんたん積立アプリ」では、おすすめの資金や金額配分の提案もしてくれる |
楽天証券 | 163本 | 100円 | 2コースあり ・毎月 ・毎日 | ・楽天ポイントを積立代金に充当できる ・積立代金を楽天カードで決済すれば楽天ポイントが貯まる |
松井証券 | 155本 | 100円 | 毎月コースのみ | ・ロボアドバイザーがおすすめの投資信託用を提案してくれるスマホアプリの「投信工房」を無料で利用できるため、投資初心者も始めやすい |
マネックス証券 | 151本 | 100円 | 2コースあり ・毎月 ・毎日 | ・つみたてNISAで投資信託を保有していればAmazonギフト券やdポイントなどに交換可能なマネックスポイントが毎月付与される |
auカブコム証券 | 151本 | 100円 | 毎月コースのみ | ・好きなドレス(色)を選ぶだけで投資に対する深層心理を分析してくれるツール「FUND DRESS」を提供 ・投資初心者も自分に合う投資信託を見つけやすい |
*取り扱い銘柄数順
注:各社の取扱銘柄数、最低積立金額、積立方法、その他サービス内容は、2020年10月23日時点で各社が公表している内容です。
1人あたり1口座に限定されているつみたてNISA。567社の金融機関からお気に入りの1社を選ぶためにはランキングを利用するのが効率的です。じっくりと時間をかけて資産形成するためにも「つみたてNISA」対象商品の取扱数やサービス内容などを比較して、長く付き合える金融機関を選ぶようにしてください。
※本記事は投資に関わる基礎知識を解説することを目的としており、投資を推奨するものではありません。