「お金は稼ぐより、使うほうが難しい」というのは富裕層によく聞く言葉です。一般的には「お金があれば自由に使えて悩む必要もない」と考えてしまうものでしょう。富裕層と一般人では何が違うのか、お金の使い方を通して考えてみましょう。
どこに使えば一番有効か。価値あるお金の使い方とは
富裕層が語る言葉「稼ぐより、使うほうが難しい」。なぜそのように語るのかという理由の1つに、財産を築くなかで養われるお金を使うときの感覚が関連していそうです。
多額の遺産を相続したり、宝くじに高額当選したりした場合でない限り、大きな富は一朝一夕で得られるものではありません。富裕層のなかには経営やビジネス、資産運用などで財を築いた人など、さまざまな経験を経て財産を手に入れた人のほうが多いでしょう。
例えば経営やビジネスにおいては、成功のために費用対効果を最大限に高めることを考えなければいけません。また、資産運用ではできるだけリスクを抑えリターンを求めることに注力することも必要です。その結果「どこにどのようにお金を使うのが一番有効か」といった考え方が養われます。
大切なお金は有効に、価値のある使い方をする。この考えはビジネスや投資に限らず、どんなシーンでも同じはずです。このように考えてくると、お金の使い方は途端に難しくなってくるのです。
「未来への投資」と考えると、富裕層のお金の使い方が見えてくる
では、富裕層が考える価値あるお金の使い方とはどのような使い方になるのでしょうか。
それは「未来への投資」を考えたお金の使い方ではないでしょうか。富裕層のお金の使い方をみると、前述したように、例えば、富裕層が多い経営者の場合は、先々の事業の成功や発展を狙うためにお金を使うことを日々考え、実践しているなど、「未来への投資」を常に行っていることが分かります。
これは一般の会社員でも同様です。例えば、自分自身のキャリアアップのために社会人大学への通学や資格取得にお金をかけるというのもあるでしょう。また、子どもの輝かしい将来を願って教育にお金をかけることもあるでしょう。
これらのような未来への投資をすることで、将来的に昇進・昇給に成功したり、子どもが高収入を望める職業に就いたり、自分の夢をかなえれるような人物に成長することができれば、「お金を使った価値があった」と言えるのではないでしょうか。
富裕層が難しいと言っているお金の使い方とは、この「未来への投資」としてのお金の使い方を指しています。あなたもこのような富裕層的な思考法を、お金の使い方に取り入れてみてはいかがでしょうか。