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1. FRBの独立性リスク:依然として残る
2. AI関連株の取引:バブルではなく選別の局面
結論:株式を取り巻く環境は引き続き良好
注目の日程
「どれが悪化する可能性があるのか、とにかく教えてほしい。」私たちはクライアントからこう言われるのが常です。一方で、逆に「予想よりも良くなりそうなのはどれか?」と問われることは稀です。そこで私たちは、市場見通しにリスクに特化したパートを設けました。率直に言って今年、本当に重要な主要リスクを1-2個、特定するのは難しくありませんでした。
2026年最初の1カ月が過ぎたいま、市場は概ね私たちが想定していたマクロ環境―世界経済の堅調な成長1、世界各国における政策的支援2、そして概ね抑制されたインフレ3など―を反映しています。これらはいずれも、引き続き株式を下支えしていく要素です。ここまでは、順調です。1月が良好な年は、その後も良い展開になりやすいとよく言われます4。
先週はまた、上記の2つの大きなリスクについても一定の見通しが得られました。
数カ月にわたる憶測の後、ドナルド・トランプ大統領はケビン・ウォーシュ氏を米連邦準備理事会(FRB)の次期議長に指名しました(これはややタカ派的なサプライズとなりました)。上院の承認が得られれば、ウォーシュ氏は2026年5月のジェローム・パウエル議長の任期終了後、後任として議長職を引き継ぎます。
皮肉なことに、ウォーシュ氏はかつてのFRB理事在任時、よりタカ派的なメンバーとして知られ、2008年の世界金融危機時には、インフレリスクが過小評価されているとの懸念から利下げに反対したこともありました。一見すると、彼のこうした金融政策面での過去の振る舞いは、トランプ大統領が望む利下げと相容れないようにも見えますが、ウォーシュ氏のトーンはここ数カ月で変化しています。現時点でウォーシュ氏は、生産性の向上がインフレの上昇を抑えつつ米国の経済成長を促進する可能性があり、それゆえ利下げ余地があるとの見方から、2026年により大幅な金融緩和を支持する立場をとっています。
重要なのは、ウォーシュ氏の政策立案経歴やFRBでの経験が、中央銀行の独立性と金融システムの安定性を支える方向に働くと見込まれる点です。これは、ここ最近急上昇しているインフレ期待を抑制する方向にはたらく可能性が高いと考えられます。
私たちは以前から、これはAIバブルではなく、市場が勝者と敗者をより厳しく見定めていく局面だと主張してきました。
今週の企業決算発表は、その見方を裏付けるものとなりました:
このストーリーにはまだ結論が出ていません。しかしその核心は同じで、「AIは一枚岩の投資テーマではない」ということです。市場が実際の収益レバレッジと期待先行の熱狂とを峻別する中で、市場のリーダー(勝ち組となる主導銘柄)は入れ替わっていくと予想されます。
2026年についての私たちの見方は変わりません:
もちろん、見通しには常にリスクが伴います。しかし私たちは、市場を揺るがすFRBの独立性喪失とAIバブルの崩壊という2つの大きな懸念のいずれについても、その実現可能性は低いとみています。
| 公表日 | 国・地域 | 指標等 | 内容 |
|---|---|---|---|
| 2月2日 | 米国 | 米供給管理協会(ISM)製造業景況指数(1月) | 米国の製造業活動の指標 |
| 2月4日 | 米国 | ISMサービス業景況指数(1月) | 米国のサービス業活動の指標 |
| 2月4日 | 米国 | ADP雇用統計 | 民間部門の雇用の伸びを測定 |
| 2月4日 | ユーロ圏 | 消費者物価指数(CPI)(1月) | インフレの指標 |
| 2月5日 | 英国 | イングランド銀行金融政策決定会合 | 金融政策決定 |
| 2月5日 | ユーロ圏 | 欧州中央銀行(ECB)理事会 | 金融政策決定 |
| 2月6日 | 米国 | 雇用統計(1月) | 雇用の伸びおよび失業率を測定 |
| 2月6日 | カナダ | 雇用統計(1月) | 雇用の伸びおよび失業率を測定 |
ブライアン ・レヴィット
チーフ・グローバル・マーケット・ストラテジスト
ベンジャミン ・ジョーンズ
ヘッド・オブ・グローバル・リサーチ
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MC2026-015