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コロナショックどうなる?「半値戻しは全値戻し」の相場格言に学ぶ

コロナショック後の相場を、どう読み解けばいいのでしょうか?今回は、直近の相場をもとに、投資の格言「半値戻しは全値戻し」の2つの意味を解説します。投資の格言が表す意味を理解し、これからの投資判断に活かしましょう。

「半値戻しは全値戻し」の意味を解説

「半値戻し」とは、下落した状態から、下落幅の半分まで株価が戻った状態を指します。たとえば、株価が1万円から7,000円まで下落し、反発して8,500円になったとします。下落幅3,000円の半分である1,500円が戻った状態なので、8,500円を「半値戻し」と表現します。

一方「全値戻し」とは、下落幅3,000円がすべて戻った状態、つまり株価が下落後に反発して再び1万円に戻ったタイミングをいいます。

一般的に、「半値戻しは全値戻し」という格言は、株価の反発力の強さを表しています。つまり、「半値まで戻ったら、その勢いのまま全値まで戻るだろう」という考え方です。

この解釈にのっとると、半値まで戻った状態は「買い時」となります。

コロナショック後の日経平均株価を読み解く

では実際に、直近の日経平均株価の終値を見てみましょう。

2020年1月 2万3,205円
2020年2月 2万1,142円
2020年3月 1万8,917円
2020年4月 2万193円
2020年5月 2万1,877円

2020年1月には2万3,205円だった株価が、2020年3月には1万8,917円にまで下落しています。下落幅は、4,288円です。これを半額にすると2,144円なので、「半値戻し」の状態は、2万1,061円となります。つまり、2020年5月がおおむね「半値戻し」といえるでしょう。

実は逆の意味で使われることも?

「半値戻しは全値戻し」は、実は全く逆の解釈で使われることもあります。逆の解釈では、「半値まで戻ったなら、全値戻ったと解釈して、欲を出さずにさっさと売ったほうがいい」という意味になります。

今後の相場がどう転ぶにしろ、投資の格言を参考にしながら投資判断をした経験の一つひとつが、あなたの投資感覚を磨くことへとつながります。

コロナショック後の今、「半値戻しは全値戻し」という格言を、自分なりに解釈して投資判断をしてみるといいかもしれません。

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