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このニュースにより株価は下落。ボラティリティは上昇の見込み
目を光らせておくべきリスクは?
本日、米連邦準備制度理事会(FRB)は、全会一致で0.25%の政策金利の引き上げを決定しました。重要なのは、パウエル議長が「利上げを一時停止するとの決定は本日行われなかった」と主張したにもかかわらず、これが事実上の「条件付き一時停止」のように見えることだと私は考えています。その理由は以下のとおりです:
なお、FRBは量的引き締め政策の変更を行いませんでした。
株価は下落し、バリュー株がグロース株よりも大きく下落しました。ラッセル2000グロースインデックスはこの日、わずかに上昇しました。金は上昇し、VIXも上昇、米国債利回りは低下しました。KBW地方銀行指数も本日再び下落しましたが、取引終盤にはわずかに回復しました1 。
今後、追加利上げの引き金となるかを見極めるためにデータへの注目がさらに高まるため、当面は市場のボラティリティの上昇が予想されます。しかし私は、いま利上げサイクルの終盤、あるいはそのごく近くに差し掛かっている可能性が高いことこそが、重要なポイントだと考えています。これにより、株式などのリスク資産にとってはより有利な状況が整っていくと考えられます。2000年を除き、株式は利上げ後1-2年は好調に推移する傾向を示してきました2 。
FRBの政策の不確実性、米国の債務上限到達の懸念、地方銀行の問題拡大の恐れなどにより短期のボラティリティが拡大していることから、私はディフェンシブなポートフォリオポジションを選好します。しかしこれらの問題が解決されれば、グローバルなリスク選好度は上昇すると予想されます。
今回の利上げと量的引き締めの継続が、特定の銀行にとってさらなる圧力となる可能性があります。
金融引き締めの累積効果が経済に十分に浸透したとき、それが大幅な景気後退を引き起こすほど深刻なものとなるリスクもあります。
また今後のデータが持続的なインフレ上昇を示唆するリスクもあり、その場合FRBが再び利上げを行う可能性が高くなります。
持続的なコアインフレのリスクと、利上げと量的引き締めによる累積的な縮小圧力という逆のリスクとの間の緊張から、FRBがしばらく、中立バイアスからくる条件付き一時停止の状態に置かれる可能性があることは注目に値します。これにより、銀行のストレスや、ディスインフレのスピード・度合いがよりはっきりするまで、政策の不確実性と市場のボラティリティが長引く可能性があります。
私たちは、地方銀行の状況、経済データ、インフレデータを注意深く見守っていきます。
(執筆協力:ポール・ジャクソン、アダム・バートン、アーナブ・ダス、ブライアン・レヴィット)
クリスティーナ フーパー
チーフ・グローバル・マーケット・ストラテジスト
1. 出所:ブルームバーグ、2023年5月3日、バリュー株はラッセル3000バリューインデックス、グロース株はラッセル3000グロースインデックスより
2. 出所:米労働統計局、ブルームバーグ、2023年5月3日、1970年2月、1974年12月、1980年3月、1990年12月、2008年7月のピークインフレ後1- 2年間のS&P500種指数のパフォーマンスに基づく
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MC2023-064